生まれ育った川崎で公開、ドキュメンタリー映画<ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき>12月19日より

シェアする

PR・イベントは終了しました。

生まれ育った川崎で公開、ドキュメンタリー映画<ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき>12月19日より
主人公の小林さん(右)と、藤本さん 作品情報:監督 常井美幸/2019年/84分

川崎市アートセンター

 ドキュメンタリー映画「ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき 空と木の実の9年間」が、川崎市アートセンターで19日から26日まで公開される。川崎市出身でトランスジェンダーの小林空雅(たかまさ)さん(25)を主人公に、中学生から9年間の変化と成長を描く。

 小林さんは女性として生まれたが、性別に違和を感じ、13歳で「性同一性障害」と診断される。20歳になると性別適合手術を受け、戸籍を男性に変更、名前も現在の「空雅」に変えた。映画では小林さんの学生時代や手術を受ける前後など、その時々の思いや変化を映す。

 御幸小・中(幸区)、県立川崎高(川崎区)を卒業し、現在は多摩区に住む小林さん。市内での公開に「生まれ育った川崎で上映できて嬉しい」と笑顔を見せる。

自主上映から劇場へ

 全国で自主上映会を行い、今年7月からは東京や名古屋、大阪など6館で劇場公開を果たした。「目標にしていたアートセンターにたどり着けた」と喜ぶのは、同作のプロモーションを担当する藤本加奈さん(35)。麻生区在住の藤本さんは同作を知って以来「多くの人に見てもらうべき」と上映機会を模索。2月の麻生市民館での上映企画にも携わった。藤本さんは「LGBTQという言葉が広まる前から、9年間もテーマを追いかけていたことにも見る価値があると思う」と語る。

 映画の中で、小林さんにとって女性から男性になることは「マイナスからゼロに戻ること」と語られる。「ゼロに戻ってからの人生」を歩む中、多様なセクシュアリティで生きる人たちとの交流も経て、小林さんは自身の性を見つめ直す。「2回目の『ゼロ』があるという視点が見どころでもある」と藤本さん。

「フラットな気持ちで」

 「気持ちがどう動くかは見た人次第。フラットな気持ちで見てほしい」と呼びかける小林さん。藤本さんは「映画を一度見て、衝撃でもイマイチでも、なぜそう感じたかを広く発信してもらえれば」と話す。

 上映時間など詳細はアートセンターHPへ。

開催日

2020年12月19日(土)~2020年12月26日(土)
午後7時55分
休映日12月20日(日)・12月21日(月)

住所

神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-1 川崎市アートセンター

費用

一般1800円/大学・専門学校生1400円/シニア・会員1100円
障がい者(付添1名まで)1000円
高校生以下800円

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2020-12-18

関連タグ