大山阿夫利神社(目黒仁宮司)の神楽舞、倭(やまと)舞と巫子(みこ)舞が、「カナガワ リ・古典プロジェクトin鎌倉」にこのほど取り上げられ、動画がYouTubeの公式チャンネルで公開されている。
「カナガワ リ・古典プロジェクトin鎌倉」とは
同プロジェクトは、神奈川県や有識者などで組織する、かながわの伝統文化の継承と創造プロジェクト実行委員会が主催。地域に根付く伝統文化を次世代に継承することや、地域のにぎわい創出に繋げることを目的に、県内各地で過去7回開催され、鎌倉での開催が8回目。今年度は初のオンライン配信のみで行われた。
倭舞と巫子舞
倭舞と巫子舞は、神奈川県指定無形民俗文化財。神楽舞として神前に奉納されるもので、1873(明治6)年に阿夫利神社神官の権田直助によって、奈良の春日大社から伝授されたもの。大山・子易地区の子どもたちに受け継がれ、薪能や秋季例大祭などで披露されている。
倭舞の収録は、2月6日に鎌倉芸術館で行われ、子易在住の小林樹秋(みきあき)さん(20)と、大山在住の青木優太さん(19)が出演。無観客の舞台で、倭舞を披露した。
巫子舞は、阿夫利神社の神楽殿で過去に撮影したものが動画内で紹介されている。
大山の伝統を伝える
コロナ禍で神楽舞を奉納する機会が減り、1年以上間が空いて舞台に立ったという2人。小林さんは「大山の伝統を伝える、貴重な体験をさせて頂いた」と話し、青木さんは「カメラに向かって舞うのは初めてでとても緊張した」と振り返った。また2人は「大山の伝統文化を途切れることなく、繋いでいきたいという思いで続けています」と語った。
動画は、鎌倉神楽や鎌倉木遣唄などと合わせて、同プロジェクトのYouTube公式チャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCswyd5ZcFsgc0PwgdbhmZEg)で視聴することができる。
倭舞と巫子舞は、2月13日に行われた日本遺産の日シンポジウムでも紹介された。