生田緑地ばら苑の春の一般開放が5月6日に始まった。最初の週末となった8日と9日は、2日間合わせて1万人以上が来苑し、見頃を迎えた花々を楽しんだ。
約800種、およそ3300株のバラが咲く
約800種、およそ3300株と多くのバラが咲く春の公開は、コロナ禍で2020年中止のため2年ぶり。感染対策として入口で検温と消毒を行い、苑内は食事禁止。ガイドツアーなどイベントも中止にし、長時間滞在にならないようベンチやテントを減らしている。
バラの管理を担うばら苑ボランティア会では、今回の公開に向けて植え替えや剪定、除草など活動を続けてきた。「開苑に向けて順調に咲き、非常に状況がいい。ぜひ多くの方に見に来てもらいたい」と前島誠一会長。同苑の有賀真由美園長は「2020春はボランティアの皆さんも入苑できなかった。2021年は楽しんでもらえたら」と思いを込める。

春ならではの「つるバラ」
大きく色が濃い、どこを見渡しても楽しめる
開苑前から暖かい日が続いた2021春の特徴は「大きく色が濃い」。同苑サイトで日々ブログを更新する川辺奈津女さんは「一気に咲いて、赤やオレンジの発色がきれい。どこを見渡しても楽しめる」と話す。
開苑は5月23日(日)まで(コロナの状況によっては短縮)。午前10時(土日9時)から午後4時半。入苑無料、維持管理のための募金を受付。
(問)【電話】044・978・5270