町内会・自治会の活動の一つ「環境美化」。ごみの集積場の維持管理や資源の分別収集、公園・道路の清掃など、住むまちをきれいに保つため、それぞれが工夫して取り組んでいる。さらに、街中を彩る花壇の維持管理を担っている町内会も少なくない。生田緑地東口にほど近い飯室谷(いいむろやと)町会(加藤寛之会長)の花壇は、華やかな装いで通行人の目を楽しませている。
まち彩り 心交わす
市主催の「わがまち花と緑のコンクール」で今年、カラフル・ハートフル賞を受賞した同町会。「FLOWERプロジェクト」と題し、3年前から花壇の整備に力を入れてきた。「元々草だらけ。生田緑地への入口を彩れればと思って」と発起人の一人、竹内紀子さん。町内で生花店を営む佐伯久美さんと共に活動をけん引。佐伯さんは「維持しやすい花を選んでいる。みんなが見てくれる場所で、やる気も出ますね」と笑みを見せる。
春と秋の植え替えには8人ほどが集まり、会員が親子で参加することも。11月下旬の植え替えではパンジーやアリッサムを並べた。ごみ集積所脇にも花を飾り、町をきれいにする意識を高めている。
会員は330世帯。秋の清掃活動には111人が参加し、75袋のごみを集めた。加藤会長は「ここは土砂災害の危険がある地域。日頃の活動から皆で集まって助け合うことで、防災や防犯につながる」と思いを語った。