金程町会(伊藤久史会長)は5月23日、はるひ野町内会(杉本秀治会長)を訪れ、オンラインを活用した町内会活動の勉強会を行った。
1987年に発足した金程町会は、現在710世帯が加入(今年4月1日時点)。年々、加入世帯の高齢化が進むとともに、昨年から続くコロナ禍における町会活動を検討する中で、インターネットなどを使った新しいコミュニケーションの形を構築しようと、「KST(金程スマートタウン構想)」を立案。今年度、地域住民のつながりや、地域の課題解決力の強化を目的とした麻生区の「町内会事業提案制度」に認定された。
ハード面など課題
今回、訪れたはるひ野町内会は、昨年から市内でも珍しいというオンライン会議ツール「Zoom」を活用した役員会、総会を実施している。同町内会事務所で、杉本会長や役員から、これまでの取り組み、会員の反応、今後の課題といった内容について報告を受け、質疑などを行った。
今回、視察に訪れた伊藤会長は「はるひ野は、加入世帯の平均年齢が若い。金程は20歳くらい違うので、導入するにはいろいろと課題がみつかった」と話す。
今後は、町会内にある老人福祉センターで「Zoom」の勉強会を企画するほか、SNSを活用した回覧板を取り入れている町会も視察する予定だという。伊藤会長は「知識だけでなく、インターネット環境などハード面での整備も必要になってくる。少しずつみんなで勉強しながら、取り入れていけたら」と今後に意欲を示している。