ボランティア団体が一軒家を借り上げて、「みんなの居場所」が誕生【横浜市浅間町3丁目】

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ボランティア団体が一軒家を借り上げて、「みんなの居場所」が誕生【横浜市浅間町3丁目】
活動拠点について語る運営団体代表の伊藤さん(左)と運営担当の秋末さん

 横浜駅西口に近く、旧東海道が通る西区第6地区でこども食堂や学習教室などに取り組んでいるボランティア団体「子どもの居場所検討会」(伊藤美紀代表)。昨年12月17日に念願の活動拠点「にこにこはうす」を浅間町3丁目の新田間川沿いに開設した。

誰もが気軽に

 にこにこはうすは、誰もが気軽に集まることができ、地域活動などができる「みんなの居場所」。同検討会が賃貸戸建て住宅を借り上げた。

 建物は軽量鉄骨造の2階建で、1階部分が約54平方メートル、2階は約52平方メートル。室内灯やテーブル、イスなどの家財は、寄付や学校資材の廃棄品などを活用。今後は地域のサークル活動や話し合いの場としての活用を見込む。

所有者と思い合致

 所有者の亀井京子さん(73)は、地域に貢献できる場として活用したいと、自身が利用する地域の福祉施設に相談。その縁で活動拠点を探していた子どもの居場所検討会とつながった。検討会代表の伊藤さん(58)をはじめ、メンバーと話し合いを続け、検討会が構想する「みんなの居場所」という思いに賛同したという。

 生まれも育ちも西区の亀井さん。「昔は地域で大人が子どもに勉強を教える学習会などがありました。そんな地域のつながりづくりに生かせるのなら」と話す。

 運営は同検討会が主体となり、第6地区社会福祉協議会と西区社会福祉協議会、浅間台地域ケアプラザが支援する。

「にこにこはうす」の外観

拠点名に「にこにこ」

 6年前に発足した検討会は「にこにこ広場」の名で知られる。メンバーは男性を含む30人弱。浅間町三丁目自治会館などを会場に活動する。この「にこにこ」の名称は、開始当時に利用する子どもたちの応募で決まったもの。その分、思い入れはひとしおだ。「『にこにこ』は使いたかった」と伊藤さんは話す。

有料で部屋利用も

 1階の和室(8畳)と洋室(6畳)、2階洋室(8畳)は、午前9時30分〜、午後1時〜、4時〜の3時間単位で1単位3千円で利用可。2階には2人までが利用できる学習室も。こちらは1人1時間200円だ。同拠点担当の秋末悦子さん(62)は「持続可能にしていくために利用料を設定した」と話す。すでにフラワーアレンジメントや学習教室の利用予約が入っているという。

 伊藤さんは「連合町内会や区などの枠を越えて誰もが利用できる場所にしていきたい」と語った。問い合わせは浅間台地域ケアプラザ【電話】045・311・7200。

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住所

神奈川県横浜市

問い合わせ

浅間台地域ケアプラザ

電話

045-311-7200

045-311-7200

公開日:2023-01-01

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