2024【取材レポ】東京純心女子中高で新プロジェクト!「本気でやりたいこと」が見つかる…その秘密は?

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2024【取材レポ】東京純心女子中高で新プロジェクト!「本気でやりたいこと」が見つかる…その秘密は?

なりたい自分になる!「FYM(FIND YOUR MISSION)プロジェクト」って?

 自然豊かな八王子市滝山町に校舎を構え、ゆったりとした広い敷地を持つ中高一貫の私立女子校東京純心女子中学校・高等学校」(森扶二子校長)。この学校で、生徒の自主性や探究力、想像力を重んじた独自の取り組み「FYMファインド・ユア・ミッションプロジェクト」が今、教育業界でも話題になっているそうです。一体どんなプロジェクトなのか―。2023年度から本格始動ということなので、タウンニュース記者がさっそく取材してきました!

<コンテンツ>

◆東京純心女子中高とはどんな学校か
◆新しい東京純心へ―プロジェクト本格始動
◆中1から高3まで、6年間の流れ
◆生徒たちの声を聴いてみました

東京純心女子中高とはどんな学校か

 まずは、どんな学校なのか基本情報を調べてみました。

 創設者・シスター江角ヤスは「神様にも人にも喜ばれる女性を育てたい」との思いで、1964年に前身となる「東京純心女子学園」を創立。女子の修道会を母体にしたカトリック学校で、「純心」という校名は「聖母マリアの汚れのない心」を表しているのだそうです。聖母マリアの生き方にならい、「自らの能力を活かして他者のために貢献できる」「自立した女性を育てる」という創立者の志を大切にし、これまで実践を重ねてきたとのことでした。

聖母マリアのような女性へ

 純心ではキリスト教精神に基づき、「聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性」を育てることを建学の精神としています。「叡智真心貢献」の三つの教育の柱のもとに、学びを深めていくのだそうです。卒業するときには次のような人間に成長することを願っているのだそうです。

  • 叡智】誠実に考え、語り、行動できる人
  • 真心】他者の心に寄り添うことができる人
  • 貢献】平和を希求し、未来に貢献できる人

 戦争やエネルギー、地球環境など問題が山積し、多種多様な価値観が混在する昨今。変化に対応し、自ら課題を見つけて解決できる力や、異なる背景を持つ人たちと協力して生きていくことが求められています。「平和な社会の実現に貢献できる人」を育てなければならない―そんな創立者の念願が、今もしっかりと受け継がれていることが分かりました。カトリックミッションスクールとして、人が成長する過程で常により良いあり方を考え、社会の変化への対応を続けているのです。

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新しい東京純心へ―プロジェクト本格始動

 そこで始まったのが「FYMプロジェクト」です。東京純心女子中学校・高等学校では2023年度から、新しい時間割を取り入れたこのプロジェクトがスタートしています。現代に欠かせない情報技術「ICT」を活用し、より具体的で効率的に学びを深めようという試み。平日と土曜日の午前中を正課授業FYMラーニング)とし、午後は充実した放課後活動FYMアクティビティ)を生徒が自由に組み立てられるという「画期的な!」仕組みなのです。

 午後の自由な時間はさまざまな体験を通じて、自分の興味や関心を広げていくことができます。さらに、自分が好きなことに一生懸命打ち込んで、継続することで新しい発見にもつながるとのこと。なるほど、その繰り返しによって「なりたい自分」に少しずつ近づいていくというわけです。

午後は体験活動「全40講座」

 午前は 「FYMラーニング」。授業1コマを「45分」として13時で正課授業が終了。定期試験を年3回にするなど工夫をして、年間の総授業時間数は従来どおり確保しているのだそうです。『すらら』『スタディサプリ』などのICT教材を予習教材として活用しつつ、最適な「学び」を実現していきます。

 そして午後は 「FYMアクティビティ」。東大や早慶、国公立の入試対策シリーズ、共通テスト対策シリーズなど受験を見据えた「学力養成系講座」(全43講座)はもちろん、リアルな体験を多様に行う「体験活動系講座」(全40講座)が豊富(※講座数は2023年5月時点)。体験講座の一部をちょっとのぞいてみると…

  • 労作ゼミ】畑作、園芸等を通して体も頭もアクティブに学ぶ!「見えない学力」を育もう!
  • 届けよう、服のチカラプロジェクト】紛争地域の子どもたちへ服を届ける社会貢献をしよう!
  • ESL Games】英語でゲームをしながら、リスニング力とスピーキング力を鍛えよう!
  • 憲法カフェ】卒業生の元弁護士と、憲法や人権の基礎を学びながら時事問題を考えよう!
  • 数学輪読ゼミ】説明・聴き手・議論の主役はすべて生徒!自分たちの力で楽しく数学の理解を深めよう!
  • DANCE WORKSHOP】オールジャンルのダンスレッスン!あなたの踊りたい曲で楽しく踊ろう!
  • 純心ラジオ局】ラジオ局の仕事を体感しながら、純心オリジナルのラジオ番組を制作しよう!
  • 純心広報チーム】イベントの企画や運営・動画制作など、生徒の目線で純心の魅力を発信しよう!

 …こんなふうに多種多様な講座を自分で選びながら、やりたいこと進む道使命MISSION=ミッション)を探っていきます。自分のため誰かのため未来のための「コアな3時間」になるのです。他に、例えば「私はバイオリンを頑張っていて、教室に通っている」なんていう場合でも、講座を選択せずに帰宅してもいいわけです。本当に自由度が高い!

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中1から高3まで、6年間の流れ

 それでは、純心の生徒たちはFYMプロジェクトを通じてどのような中学、高校生活の6年間を送るのでしょうか。中学で「①なりたい自分を見つける」、高校では「②なりたい自分になるために」、そして高校卒業後の進路で「③なりたい自分の入口へ」…このようなイメージです。

「なりたい自分」を見つけるために

 中学時代は教員との個別面談をひとつの学期に1回以上実施。生徒本人と成果を確認し助言するとともに、保護者との連絡を密に取ります。卒業生の大学生チューター」のいる自習室を使うこともでき、「4つのプロセス」を通じて「自走する学習者」になることができます。

①その日の学習計画をチューターに報告・相談
②自習やチューターへ質問
③今日の成果や学習内容をチューターに報告
④次の来室までの計画作成

 中学1、2年生が対象の「指名制補習」という制度もあります。日頃の学習状況をみて、英語と数学で補習が必要な生徒を指名。週2回、放課後に補習の場を設け、互いに教え合うという仕組みです。

 「生徒と生徒」「生徒と教員」という関係性だけでなく、保護者や卒業生のチューターも加わって、このような手厚い学習環境が実現するのですね。さらに、多様な体験活動系講座を通じて「トライ&エラー」を何度も繰り返しながら、豊富な体験を積み上げていく。そうすることで、自分のやりたいことを発見することができ、進むべき道が見えてくるというわけです。これなら、生徒のさまざまな個性や特色、希望に合わせて日々のスケジュールを組み立てることができそう!

「なりたい自分」へ、高校で準備

 中学3年間を経て、高校では難関国公立大学や最難関私立大学への進学を目指す「特進プログラムコース」と、GMARCHのほか看護医療・芸術系など多様な進路へ向かう「セレクトデザインコース」に分かれます。

 特進コースは、難易度の高いオリジナルテキストを使った講座に挑戦。応用力の養成にチームで挑んだりもします。毎日使える自由な時間で、難関国公立大学テスト対策シリーズの講座を受けたり、体験活動系講座では大学や社会で求められる「多様な価値観を受け入れる」「協働しながら創造する」といった幅広い力を養っていきます。

 セレクトデザインコースでは、大学生と大学講義を体験するほか、小論文対策志望理由書添削講座を受けるなど実践的な場も。自由に選べる体験活動系講座での学びも加え、こちらでも多様な志望に沿って自分を磨いていくことができそうです。

高い合格率、豊富な指定校推薦枠も

 このような6年間を過ごしてきた生徒たちは、卒業後の進路でそれぞれの夢に向かって羽ばたいていきます。生徒一人ひとりに寄り添い続けることで、各々が描く未来像を実現するために、本当に必要な環境が整っていると言えるのではないでしょうか。

 2022~2024年の3年間で、特進プログラムコースの生徒(46名)の実績は、国公立大学・最難関私立大学の合格率「287%」だったそう。

 2024年度のセレクトコースの生徒(49名)は、指定校推薦枠で早慶上理やGMARCH等主要大学推薦枠の在校生比率で「109%」にのぼっています。

生徒たちの声を聴いてみました

体験活動系講座「保育園ボランティア」を経験した中学2年生

「保育士さんを見ているうちに❝少しでも力になれたら❞という気持ちになりました。子どもたちが楽しんでくれたらいいなと思いながら活動しましたが、子供たちに「またきてね」と言われた時はとてもうれしかった」

体験活動系講座「みんなでMUSIC!」を選択した中学3年生

「メリーポピンズの曲を歌って発表をしました。ソロパートや体を動かして歌う曲もあり、とても楽しくて、いつのまにか発音の練習にもなっていました。私ははじめて英語をちゃんと学びたいと思いました」

体験活動系講座「純心広報チーム」の活動に取り組んだ高校2年生

「オープンハイスクールで総合司会を務めました。どんな場面でも臨機応変な対応をしなければならないと思い、たくさん家で練習を重ねました。人前で話すことはあまり得意ではなかったのですが、以前に比べて積極的になりました。純心ではその機会が多くあるからだと思います」

体験活動系講座「トリスタンと平和について学ぼう」を受講した高校2年生

「オーストリアから奉仕・研究活動のために来日した大学生、トリスタン・ダハさん。トリスタンさんに英語で自己紹介、質問をして、平和について考えるディスカッションも。さまざまな考え方の違いを知ることができました」

学力養成系講座「志望理由書添削講座」を受けた高校3年生

「この講座で『自分がどうしてその大学に行きたいのか』をじっくり考えることができました。希望の大学に合格できたのは、志望理由書で熱意を伝えることができたからだと思っています」

学力養成系講座「共通テスト対策(英語)」を受講した高校2年生

「授業だけでなく、自分でも英語に触れる機会を増やそうと受講しました。共通テストは『リーディング80分』。そこで私は毎回40分の演習をして、テスト本番での時間配分をシミュレーションできるようにしています」

学力養成系講座「数Cベクトル」を選んだ高校2年生

「まだ高2の授業で習わない内容を早めに学習できる。受験を意識してこの講座を選択しました」

学力養成系講座「チューターのいる自習室」を選んだ中学1年生

「自分でやるべきことを決め、チューターの方が見守る中、テスト勉強や予習・復習の時間を有効に使うことができています。毎回どこまで終わらせるかなど、がんばる力がついてきたかなと思います」

学力養成系講座「英単語力を鍛えよう!」に挑戦した中学2年生

「少しでも多くの単語を覚えられるように頑張った。英単語力がついたと思う」

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◆「FYMプロジェクト」特設ウェブサイトはこちらからチェック!

https://www.t-junshin.ed.jp/jhs/fym/

住所

東京都八王子市滝山町2-600

問い合わせ

東京純心女子中学校・高等学校

電話

042-691-1345

042-691-1345

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2024-07-03

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