横須賀市の三笠公園で4年ぶりに灯籠流し  文化と鎮魂の”灯”復活

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横須賀市の三笠公園で4年ぶりに灯籠流し  文化と鎮魂の”灯”復活

1946(昭和21)年からおよそ80年にわたって続く盆送りの恒例行事「灯籠流し」が7月16日(日)、4年ぶりに三笠公園で開催される。ろうそくを灯した1千基以上の紙灯籠が沖に向かってゆっくりと流れる風景は、市民から長年親しまれている夏の風物詩だ。

コロナ禍の休止から本格再開を間近に控え、主催する横須賀流灯会の西村安彦会長=写真=に文化継承への思いを聞いた。

戦没者の慰霊や先祖の供養を目的に、戦後まもなくして市民有志が始めた灯籠流し。横須賀中央仏教会との共催でコロナ禍以前は例年3千人以上が訪れていたが、2020年から昨年までは感染症対策のため供物の受け取りのみに対応。参加者からは再開を望む声が多く寄せられていた。その一方、近年は参加者の高齢化や時代変化とともに供養の形が変わり、来場者数は緩やかに減少。どこまで復調するか未知数だという。

また、「高齢化と参加者の減少」は主催者も同様。毛筆の技術を要する浄書担当の確保は容易ではなく、人員不足を補うために今回からプリンター印刷の併用を決めた。これまでも環境に配慮した水に溶けやすい素材の灯籠に変更したり、熱中症対策のために看護師を配置したりと、工夫を重ねて運営してきた。

祖父が横須賀流灯会の発起人の1人でもあることから、西村会長は「日本の古き良き行事を絶やさぬようできることをこれからも考えていきたい」と継承に意欲を見せ、「ご先祖の供養にぜひ足を運んでもらえたら」と参加を呼び掛けている。

申込は三笠公園内特設テントで、午前10時から午後6時まで受付。読経・灯籠流しは6時30分頃から行う(荒天時は内容変更あり)。灯籠1500円、新盆提灯1千円、供物持ち込み400円ほか。当日の開催有無は市コールセンター【電話】046・822・2500

開催日

2023年7月16日(日)

住所

神奈川県横須賀市三笠公園

問い合わせ

当日の開催有無は市コールセンター

電話

046-822-2500

046-822-2500

公開日:2023-07-14

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