高石町会(笠原勝浩会長)は2月12日、川崎市アートセンターで「ふれあいフェスティバル」を開催した。防災講座や、地域の子どもたちのダンスパフォーマンスの発表などが行われ、盛り上がりを見せた。
「共助・共生・協力」をスローガンに活動を行っている同町会。毎年、同町会内の小学校、中学校で防災教室を行うほか、高石神社でも夏祭りを開催していたが、コロナ禍で開催を見合わせ、2年前からフェスティバルという形でイベントを開催している。
今年も、さまざまな企画を用意。会場の外では、炊き出し訓練を行い、ガス釜で炊いた五目アルファ化米、コンソメスープが来場者に振る舞われた。ほかにも、ダンボールベッドや担架作りといった被災時の資機材、けがをした際に必要な道具なども展示。会場内では、スクリーンを使った防災講座を行ったほか、ステージでは西生田小学校児童による合唱、地域の子どもたちのダンスが披露された。折り紙飛行機大会も開かれ、上位の飛距離を記録した子どもたちには、トイドローンが贈呈された。
山ゆり号も展示
当日は、同町内などを走るコミュニティバス「山ゆり号」を多くの人に知ってもらおうと、特設ブースが設置された。実際に使用されている車両の展示や、ペーパークラフト体験、募金活動も行われた。小田急バスの協力で、運転手の制服着用体験、撮影会も行われ、車両の前で運転手になりきって家族で撮影する姿もあった。
笠原会長は「向こう三軒両隣という言葉があるように、地域で顔が見える関係づくりが必要。こうして、地域の人たちが顔を合わせる機会をつくることで、普段だけでなく震災などの有事にも役立つ。今後も継続して活動していきたい」と今後を見据えた。