- 今年 7 月 1 日に市制 100 周年を迎えた川崎市。この先 100 年の未来も見据えて取り組んでいるのが、二酸化炭素の排出量減を目指す「かわさき脱炭素プロジェクト」です。
市制 100 周年をオール川崎で取り組んでいくために設立された実行委員会と富士通(株)、ヤマト運輸(株)、Packcity Japan(パックシティジャパン)(株)の4者が、脱炭素に向けた取り組みを進めていると知り、担当の皆さんにお話をお聞きしました。
宅配便ロッカーを使って再配達を減らそう!
この取り組みの目的は、荷物の受取に「オープン型宅配便ロッカーPUDOステーション」を活用してもらうことで、「みんなで二酸化炭素の排出量を減らすこと」です。
ヤマト運輸の御厨(みくりや)岳志さんは、「宅配便の再配達が減れば、ドライバーの車の走行距離も減ります。宅配便ロッカーの利用を促進することで、二酸化炭素を減らしながら、市民の皆さんの利便性もよくすることができるんです」と語ります。
オープン型宅配便ロッカー「PUDO(プドー)ステーション」
このロッカーは、「PUDO ステーション(Pick Up & Drop Off station)」の名称でパックシティジャパンが運営しているもの。市内増設を進め、現在、コンビニや駅、スーパーなど市内 230 カ所以上に設置されています。非対面で、24 時間好きな時に宅配の受取・発送が手軽にできるのが便利です。※利用時間は設置場所営業時間によって異なります。
PUDO の受取利用で 100 人にプレゼント!キャンペーン実施中
現在、PUDOステーションでヤマト運輸の宅配便を受け取った人から抽選で100人に素敵な景品が当たるキャンペーンを実施中。
- 対象:期間中に川崎市内のPUDOステーションでヤマト運輸の宅急便を受け取った川崎市内在住者
- 期間:2024年8月31日(土)23:59 締切
- 詳細はこちら
キャンペーンを通じ「こういう受取方もあると知ってもらえたら」とヤマト運輸の川口顕さん。
また、脱炭素について楽しく知ることができることをテーマにしたオリジナルラッピングのPUDOも市内15カ所に登場。
川崎市市制 100 周年をきっかけに企画
この取り組みは、市制 100 周年記念事業を検討していた際、脱炭素に向けた取り組みを何かできないか、と話し合ったことがきっかけで検討がスタート。昨秋には、物流分野の大きな課題の1つである再配達削減に向けてできることを考えるワークショップを共同で実施しました。約 30 人でアイデアを出し、そこから宅配便ロッカーへのオリジナルラッピング設置の話が具体化し、本取り組みに繋がっています。各者の強みを活かしながら、共同でプロジェクトを進めています。
他分野への広がり見据えて
実行委員会事務局の川崎市役所の岡道裕さんは「1者だけでは解決できない社会課題を4者で共創することで取り組みが進んでいった。川崎市市制100周年をきっかけに、『かわさき脱炭素プロジェクト』として本事業の取り組みを進め、今後は物流以外の他分野においても取り組みが広がっていけば」と手ごたえを語りました。
また、「ヤマト運輸の強みは、川崎市内で日々宅急便のお届けをしているので市民との接点が非常に多いこと」と御厨さん。「この接点を生かして行政・他社と連携し、市民の皆さんと脱炭素地域のまちづくりにつなげていく、良いきっかけになりました」
さらに富士通の藤原歩さんは「このプロジェクトをきっかけに、今後も脱炭素に向けた取り組みを広げていきたいと思います。今回のプロジェクトはあくまでファーストステップです」と言います。今後の進展にも注目です。