NEW

川崎市・高津市民館で「川崎市養育里親トーク会」養育里親の普及目指し7月13日に体験談交え説明会

シェアする
川崎市・高津市民館で「川崎市養育里親トーク会」養育里親の普及目指し7月13日に体験談交え説明会
川崎市制100周年事業「ほっこりポスター」で紹介されたキーアセットのスタッフ。中央が澁谷さん

NPO法人キーアセット

 社会的養護を必要とする子どもを一定期間育てる「里親」に関し、普及啓発から里親支援までを担う高津区のフォスタリング機関、NPO法人「キーアセット」が7月13日(日)、高津市民館で「川崎市養育里親トーク会」を開催する。里親たちのリアルな体験談を通し、社会的にニーズが高まっている「養育里親」に関する理解を深めてもらうのが狙い。

 親元での生育が困難な子どもを公的責任で養育する「社会的養護」のあり方に関し、日本は国連から何度も改善勧告を受けてきた。特に社会的養護が必要な子どもに占める「里親委託率」が世界的にも低いことに厳しい指摘があり、国は2017年に「新しい社会的養育ビジョン」を策定。乳児院や児童養護施設が中心だった社会的養護の軸を里親やファミリーホームなど「家庭養護」に移すとし、里親委託率の大幅な向上と自治体の体制強化を打ち出した。

自然な子育ての形で

 24年3月末時点で川崎市の里親等委託率は30・1%。全国平均の23・5%より6・6%高いものの、キーアセットのリクルートコーディネーター・下平順子さんは「『里親』という言葉は知られていても、『自分ごと』として関心を持たれる状態には至っていない」。市内の登録里親数は215世帯で、このうち76世帯に88人の子どもの養育が委託されている。キーアセットの事業対象である「養育里親」に限定すると、55世帯で63人が暮らしている。

 「養育里親」の認知度が上がらない理由を、下平さんはこう推察する。「里親と聞くと、多くの人が法的な親子関係を結ぶ『養子縁組里親』をイメージしがち。そのため養子縁組を必要としない家庭などが『関係ない』と考え、人生の選択肢から外してしまうのでは」

 しかし「養育里親」には乳幼児からの養育や中高生の養育、さらに短期型の養育などがあり、養子縁組里親とは別物だ。国の方針を受けて今後は一層、「養育里親」の重要性が増すため、キーアセットでは説明会やイベントなどですそ野を広げる活動を続けている。

 今回のイベントでは、委託を受け乳児を養育する里親数人がトーク形式で実体験を語り、スタッフから「養育里親とは」「里親になる方法」など基本情報を説明。質疑応答の時間もある。

 キーアセット川崎統括の澁谷奈加子さんは「地域の中にある自然な子育ての形として里親が認識され定着するよう、まずは関心を持ってもらいたい」と呼びかけている。

 開催は7月13日(日)午後2時から3時45分まで。

 事前申し込みはキーアセット【電話】044・948・9146。

開催日

2025年7月13日(日)
午後2時~3時45分

住所

神奈川県川崎市高津区溝口1-4-1  高津市民館

問い合わせ

キーアセット

電話

044-948-9146

044-948-9146

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2025-07-08

関連タグ