海や自然に恵まれた逗子市にある聖和学院は1942年創立のキリスト教主義の女子高。開学以来、国際社会で活躍できる人材育成を掲げ英語教育に力を注いできた同校は、1987年に神奈川県内唯一の英語科を設置。最近では社会のグローバル化を見据え、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、2024年度文部科学省の高等学校DX加速化推進事業【DXハイスクール】に採択されました。
- そんな聖和学院は世界を読み解き、より良く生きるためのデータサイエンス教育を実践するために、2025年度入学生の高校2年次から4コースを新設しました。
進路別にコースを細分化
2025年度新入生の高校2年次に文理融合型で<グローバルサイエンスコース><グローバルプレップコース><リベラルサイエンスコース><リベラルプレップコース>の4コースに分かれます。
- グローバルサイエンスコースは英語教育を重視した理系コース
- グローバルプレップコースは英語教育重視の文系コース
- リベラルサイエンスコースは看護学部進学向けコース
- リベラルプレップコースは芸術系学部向けコース
聖和学院は『週刊ダイヤモンド』において、中高一貫校の学力伸長度を示すレバレッジ度ランキングで2年連続首都圏総合2位(首都圏女子高1位)になるなど、進学実績も確実に上がっています。
希望する進路に向けた指導の充実にますます期待が高まります。
多彩なオリジナルプログラム
聖和学院では学力向上だけでなく、生徒の興味の幅を広げるためのオリジナルプログラムを数多く用意しています。
プレゼンテーション
どうしたら自分の意見に説得力を持たせられるか。チームで協力して「よりよいもの」を創り上げることの楽しさを学びます。日本語でも英語でもプレゼンをする機会を多く設けることで、プレゼン能力を高めます。昨年3月に聖和学院の礼拝堂で行われた「湘南青少年環境会議」でも、その高いプレゼン力が思う存分発揮されました。
DXキャンプ
生成AI学習プログラムとして、ソニー・グローバル・エデュケーション開発部長からAIの歴史と未来を学び、生徒たちは中国語・英語・フランス語などの翻訳アプリを作成しました。
聖和学院はいち早く情報化社会に備え、1980年には1人1台のパソコンを導入し、IT教育に取り組んでいます。

DXキャンプ2025
探究活動
実社会にある問題解決のためには「教科書の外」の学びが大切です。聖和学院ではその実践として、逗子ハイランド自治会(約1300世帯)とコラボレーションして、「避難所運営マニュアル」や「家族でつくる じぶん防災帳」を作成しました。

避難所運営マニュアルと防災帳
JALマナー講座
グローバル社会で求められるマナーや立ち振る舞い、あらゆる場面での心遣いを学ぶため、30年にわたり「JALマナー講座」を開いています。JAL国際線CAを養成する講師が担当し、大学入試や社会人になってからも役だったという卒業生も多くいます。

マナー講座
イングリッシュキャンプ
高校1年の夏休みに湘南国際村でネイティブ教員と過ごす、4泊5日のイングリッシュキャンプを行います。「英語漬け」の環境で、コミュニケーション能力を育成し、その集大成としてスピーチコンテストやプレゼンテーションに挑戦します。

イングリッシュキャンプ
充実した学校生活
学校生活を楽しくする行事も充実。隔年で行われる体育祭・聖和祭(文化祭)、球技大会、プレゼンテーション全校大会、百人一首大会、ビブリオバトル大会など。なかでもクリスマス音楽会でのクラス対抗合唱大会は半年前から準備を進めるクラスもあるなど、熱がこもります。

熱のこもった合唱
2025年・学校説明会
高等学校 14:30~
学内説明会(予約不要)
第5回10月18日(土) | 第6回10月25日(土) |
第7回11月8日(土) | 第8回11月22日(土) |
第9回11月29日(土) |
ミニ説明会(要予約)
第1回9月27日(土) | 第2回10月11日(土) |
第3回11月15日(土) | 第4回12月6日(土) |
中学校 10:00~
学内説明会(予約不要)
第5回9月27日(土) | 第6回10月18日(土) |
第7回11月15日(土) | 第8回12月13日(土)クリスマスイベント(要予約) |
第9回1月10日(土)入試解説説明会(要予約) |
ミニ説明会(要予約)
第1回10月11日(土) | 第2回10月25日(土) |
第3回11月8日(土) | 第4回11月29日(土) |
第5回12月20日(土) 13:00~ |
卒業生の声
2019年3月卒業生 M・Kさん
2023年3月 筑波大学生命環境学群生物資源学類卒業
2025年3月 生物資源科学学位プログラム 博士前期課程修了
2025年4月 理化学研究所 生命機能科学研究センター大学院生リサーチアソシエイト/京都大学大学院 生命科学研究科博士課程1年入学私は今、すでに「22歳」を過ぎ、中学・高校時代に夢を語り合っていた友人たちと共に、「22歳の夢」のその先の未来にいます。そこで実感したのは、22歳は通過点であり、同時に分岐点でもあったということです。しかしこの分岐点で、「22歳のその先の夢」を描く力は、たしかに聖和学院で培ったものだったと感じています。
私はずっと食べることが大好きでした。また、身の回りにある健康食品の効果にも興味がありました。そこで描いた「22歳の夢」は、たくさん食べても健康でいられるような食品を開発したいというものでした。高校生のとき、自然が豊かで研究機関も多く存在するつくばという町と、その中心である筑波大学に一目惚れしました。そして、甘味料に関する研究を行っている先生がいらした生物資源学類へ進学しました。しかし、学びを進める中で、「生物」自体がまだまだ謎に満ちていることを知りました。より根本から生物をしりたいと思い、精子や卵子、受精卵を作るのに必要な遺伝子について研究している研究室へ進みました。実際の22歳の私は、高校時代の夢とは少し異なるものの、忙しくも充実した研究生活を送っていました。 とはいえ、やっぱり食べることが好きだし、おやつのパッケージの裏を見ればどのように体に吸収されるのだろうと考えていました。昔描いた夢の延長線で、本当にやりたい研究は、食べたものが体の中でどのように動いているのかを細かく調べることなのだと気がつきました。学問の世界で栄養に関する研究をしたいと思いたどり着いたのが、現在所属している理化学研究所の栄養応答研究チームです。博士学生という身分ですが、理研に雇用される形で、本当にやりたい研究をしながら生活しています。日本でもトップレベルの研究者と設備が集い、英語が飛び交う研究所での毎日は、筑波大学にいた頃以上に刺激に満ちています。
さて、22歳を過ぎた今、中高時代の友人と会うと、当時の夢を叶えている人や、夢の途中にいる人、合わなかったと気づき新たな目標に向かっている人がいます。共通しているのは、今でも夢や目標を持ち、いきいきしているということです。「22歳の夢」を描くために何度も自身と向き合った時間があったからこそ、周りに流されて人生に妥協せず、掴めるチャンスは逃さないような、芯と行動力のある友人がたくさんいます。5年、10年後を想像する力は、その先になっても、自身の意志を持って決定できる力になるのだと思います。
聖和学院は少人数で、勉強や進路について先生に質問しやすい環境や、多岐にわたるプレゼンテーション・ディスカッションの機会に恵まれていました。英語教育に力を入れている点も含め、大学受験の枠を超えて多方面から生徒一人ひとりの夢を応援する教育があったと感じています。清楚で爽やかな制服の下に野望を秘めていた聖和生たちは、22歳のその先でそれぞれが自分の人生の主人公として生きています。
2025年3月卒業生 C・Kさん
2025年4月 大阪大学経済学部入学
私の「22歳の夢」は「経済という学問を通じて世界の平和に貢献すること」です。
争いや対立の多くは、経済的不安や貧困を背景に生じています。国や指導者が繁栄を追い求める中で、戦争が引き起こされることもあります。だからこそ、経済の本質を学び、より良い社会の在り方を考える力を身につけたい。そのような思いが、夢の原点になりました。夢に向かって考える中で、世界史の学びが大きなヒントをくれました。どの時代・どの地域においても、社会の転換点には経済が深く関わっていることに気づいたのです。戦争や発展の背景にある経済の動きを理解することで、より広い視野から社会を捉えたいという思いが芽生えました。
そして私は、大阪大学経済学部を志望しました。経済と経営の双方をバランスよく学ぶことができる点に、大きな魅力を感じたからです。
大学では、「最低賃金を上げれば生活が良くなる」という考えも、国の制度や状況によっては当てはまらないことがあると学びました。
法制度の整備状況や歴史的背景の違いによって、国の経済成長の道筋が大きく異なることも知り、視野が広がっていることを実感しています。今後はさらに経済という学問に深く向き合っていきたいと考えています。
聖和学院は少人数制で、生徒一人ひとりが主体的に行動する機会に恵まれていました。生徒会長としての活動や、地域の防災・減災をテーマにしたパンフレットの作成など、学校内外を問わず多様な経験を重ねることができました。そうした活動を通じて、協調性や責任感、人に伝える力、そして自ら学ぶ姿勢を養うことができたと感じています。
与えられた環境や経験を、自分の糧とできるかどうか。それを学びに変えられるかどうかで、成長のあり方は大きく変わります。学院生活を通して、学ぶ姿勢こそがその後の歩みに深く影響することを実感しました。
「22歳の夢」を考えることは、自分の未来と向き合い、自らの手で道を切り拓くことだと気づかせてくれました。未来は誰かに与えられるものではなく、自分自身の意志で選び取るもの。そうした自主性を、聖和学院は育んでくれたのだと思います。
校訓である「温順・勤勉・愛」の精神を胸に、これからも他者に寄り添い、必要なときに手を差し伸べられる人間でありたいと願っています。
聖和学院で過ごした日々があったからこそ、今の私があります。