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スカジャン「横振り刺しゅう」練習生へ技術伝承をスタート@横須賀市

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スカジャン「横振り刺しゅう」練習生へ技術伝承をスタート@横須賀市
参加者に指導する山上さん(中央)

 ドブ板通りの一角にある刺しゅうとスカジャンの専門店「ドブ板コーバスタジオ」店主の山上大輔さんはこのほど、減少の一途をたどる「横振り刺しゅう」の技術を継承しようと、練習生への指導をスタートさせた。

 横振り刺しゅうは、左右に針が揺れるミシンを使い、職人の手で直接生地に柄を起こしていく日本独自の手法。重ね縫いによる立体感などが特徴的で、唯一無二の品が出来上がる。横須賀では戦後、米兵向けのスカジャンが人気を博したことに伴い、隆盛を見せた。

 山上さんは、横須賀の文化であり歴史の一部である横振り刺しゅうの伝統を絶やしてはならないと、2024年公募に踏み切った。すると市内外から十数人の応募があり、昨年12月頃から練習生に指導している。

 都内で服飾関係に勤め、さらなるスキルアップに繋げたい人など初回の講座に集まったのは2人。この日は比較的簡単な水玉模様を縫う作業を実施。山上さんは「両足でペダルを踏むことで身体への負担が少なくなる」「斜めに縫うと仕上がりがきれいになる」などといったアドバイスや実演を挟みながらレクチャーした。

住所

神奈川県横須賀市ドブ板コーバスタジオ

公開日:2025-01-12

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