7月26日・27日に例大祭
「和泉の天王さま」と親しまれる須賀神社(和泉中央南4の18の14)の神輿が今年、奉納から75周年を迎える。7月26日(土)・27日(日)に例大祭を控え、関係者は「担ぎ手も減る中、伝統を引き継ぎたい」と語る。
須賀神社は鎌倉時代に北条氏を倒すべく立ち上がった泉小次郎親衡の館の守り神として、京都の祇園社(現在の八坂神社)の分霊を奉ったのがはじまりとされる。スサノオノミコト(牛頭天王)を奉っていることから、「和泉の天王さま」として地元で古くから親しまれている。
今の神輿は1950(昭和25)年に奉納されたもので、今年で75年の節目。7月27日の本宮にはいずみ中央駅周辺を渡御する予定で、準備が進められている。
担ぎ方講座 当日16時~中学生以上対象
長い歴史の中で、1969年当時すでに交通事情の変化や担ぎ手減少を理由に神輿渡御は一時中止。84年に神輿保存会が発足して渡御も再開されたが、同会自体は解散してしまっている。
須賀神社宮世話人会で氏子筆頭総代を務める山村庄次郎さん(67)は「コロナ後、祭自体のにぎわいはどっと戻った。けれど運営側も高齢化し、神輿の担ぎ手も課題」と明かす。
そんな中、同会では多くの人に参加してもらおうと、初心者向け担ぎ方講座を企画。担当の長嶋康太郎さん(42)は「地域のコミュニケーション活性化のためにもお神輿は大切。多くの人に参加してもらい、またあたたかく見守ってもらえたら」と思いを語る。対象は中学生以上。27日当日の午後4時からリョーコーホーム(株)(和泉中央南3の1の6)で開催。