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〈熱中症予防に〉開成町・文明中学校の体育館に空調設備を設置!2学期からの利用目指す

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〈熱中症予防に〉開成町・文明中学校の体育館に空調設備を設置!2学期からの利用目指す
文命中学校の体育館

熱中症などを予防し、授業、部活動、行事など、生徒にとって安全な環境を整えるため、開成町は町立文命中学校(吉田島)の体育館に新しく空調機を設置する。2学期からの利用を目指している。

開成町は、文科省が公立学校体育館へ空調機設置を積極的に推奨している方針に従い、先行導入する町田市や綾瀬市の学校に2023年度、調査に訪れるなどの計画を進めてきた。

文命中学校への先行設置は「授業だけでなく、部活動などで体育館を利用することが多いことを考慮しました。県西地区の公立小中学校では極めて珍しいのでは」と町教育委員会の担当者は説明する。開成小学校、開成南小学校の体育館へは5月、約440万円を使い、スポットクーラーを各校4台ずつ設置している。

設置される空調機は、全15台。既存の体育館に設置するため、屋上から吊るす「天吊り型」方式を採用する。費用は約1億390万円。この内、約3500万円を文科省の補助金「令和6年度学校施設環境改善交付金」を利用する。7月に室外機を2台設置、夏休み期間中に空調機を体育館天井部分に取り付け、2学期からの利用を目指している。

使用時期、時間、温度設定などの利用は基本、文命中学校の判断に委ねていく。冷え込みが激しい、冬の朝礼などでの暖房での使用も想定し、町教育委員会は「生徒が安全に学習を行える環境を整えるのが最も大切なことだと思っています。空調機設置と同時に、断熱改修工事を行います。今後、校舎の屋上にソーラーパネルを設置する予定なので、効率的な運用を目指していきたい」と話す。

文科省によると、公立小・中学校施設の体育館の空調機は、25年5月1日現在で、全国的な設置率は約22・7パーセント。神奈川県内でも14・6パーセントと低い水準になっている。文科省は、体育館が災害時の地域避難所として活用されるケースも多いことから、国庫補助金などを設け、設置を推奨している。

住所

神奈川県足柄上郡開成町文明中学校

公開日:2025-07-05

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