宮前区全町内・自治会連合会(持田和夫会長)は市内で初めて、外国人向けの「町内会・自治会加入案内リーフレット」を3月に作成した。区内に住む外国人の増加に合わせ、町会活動の紹介などを目的に用意したもので、区役所のウェブサイト上で公開している。
宮前区には約3400人(2018年12月末時点)の外国人が居住し、5年前と比較して約4割増加している。
持田会長は「外国人も地域の一員。防災訓練などの活動に参加してもらうことで、有事の際には支え合える」と話す。
リーフレットの言語は区内に居住する外国人国籍の上位4カ国語(中国語・韓国朝鮮語・タガログ語・ベトナム語)と英語の5パターンを採用。町内会・自治会についての説明や、入会するメリットなどを短く優しい言葉で、分かりやすく表記している。
作成には区まちづくり協議会Welcome部会(新安裕美子部会長)が協力。同部会は一昨年、外国人転入者向けに生活情報をまとめた「ウェルカムパック」の作成を手がけた。
新安さんは「外国人の増加に伴って課題を洗い出した際、生活情報の入手が難しいことが分かった。自分たちに何かできないかという考えが町内会・自治会とも一致した」と話す。