アマビエに祈り込めぼんぼり祭りに出展
泉区在住の「刀絵」作家、宮本なるさんが手掛けたぼんぼりが鶴岡八幡宮の境内に展示されている。これは2020年8月6日(木)から8月9日(日)まで開かれている鶴岡八幡宮のぼんぼり祭(神賑行事は中止)に伴うもの。
「刀絵」とは?
「刀絵」とは伝統的な和鋼の小刀を用いた切り絵のことで、宮本さんが考案したオリジナルの技法。切れ味鋭い刀で表現される勢いのある線はハサミやカッターでは表現できない、木版画のような力強い世界観を生み出すことができるという。
宮本さんが同祭に出展するのは5度目。今年の作品のモチーフに選んだのは疫病除けの言い伝えがある妖怪「アマビエ」だ。「皆さんの気持ちが少しでも和むように、心を込めて切り出しました」と話している。
宮本さんは、作家の荒俣宏氏に見出され2005年に「刀絵」を確立。以来、アジアやヨーロッパを拠点に活動。帰国後は歴史上の人物などをテーマに作品を制作し、神社仏閣などに奉納している。