久末12連合町内会の合同自主防災訓練が1月20日、久末小学校で行われた。同連合の合同訓練は12年ぶり。当日は400人以上が集まり、地域の防災力向上をめざして、さまざまな訓練に励んだ。
1つの町内会と11の自治会で構成される久末12連合町内会。過去には合同で訓練を行っていたが、各地区の課題に沿った訓練を行いたいという声を受け、ここ数年は各自で行っていた。
しかし、昨今の大規模災害や、自治会町内会の高齢化などを受け、地域全体で訓練を行うことの大切さを見直し、12年ぶりに合同訓練を行うことになった。呼びかけ人のひとり、久末町内会の森幸男会長は「この地域の避難場所はみな久末小学校。個別の訓練も大切だが、いざという時に地域全体で協力できるよう、改めて一緒に訓練をしようとなった」と話す。
当日は、地域住民のほか行政の担当者や久末小学校の教諭ら、総勢400人以上が参加。避難所となる久末小学校の校庭で炊き出しや簡易トイレの設営、起震車や煙ハウス、水消火器の体験などを行った。また、高津区の訓練で初登場となる巨大な煮炊釜が使用されるなど合同訓練ならではの取り組みが実施されたほか、久末町会独自の組織で、長い歴史を持つ自警消防部が初出式も行われた。森会長は「予想以上の参加でびっくりした。今後も地域全体で関心を持ち、防災力を高めていきたい」と話した。