親子3代が通う歯科医院
- 「歯科医院もかかりつけ医を持つことは大事です」
そう話すのは、小田急多摩線栗平駅、徒歩1分のところにある「中山歯科医院」の中山恭一院長です。
同院は、開院から約30年。「この沿線では、古株の歯科医院ではないですかね」と笑顔で話す中山院長。子どもの頃に通っていた患者さんが母親になり、その子どもを連れて来たり、親子3代で通う人がいるほど、長年地域に親しまれてきました。
一人一人に個性があるように、体質や、お口の中も千差万別。「歯質の硬さ、唾液の量、生活習慣、基礎疾患といった患者さん個々の情報を把握することで、体質、生活に合わせたアドバイスができることが大事なポイント」とかかりつけ医を持つことの大切さについて中山院長は話します。
また、かかりつけ医であれば、患者さんの治療歴がわかり、病状の変化なども明確になるので、正確な診断にもつながるそうです。
全身状態の把握「問診に注力」
そんな身近なかかりつけ医として、長年地元住民の診察を続けている「中山歯科医院」。特に診察で心掛けていることは、“問診”です。既往歴、服薬などの全身状態を把握し、そのうえで口腔機能の状態を診ることを大切にしています。また、歯科衛生士、歯科技工士とチームで診察に当たり、患者さんの口腔内の衛生状況をチェックしています。
「早期発見、早期治療を」
- 中山院長は、日本歯周病学会の専門医でもあります。
厚労省歯科疾患実態調査で、「35歳~69歳の日本人で、80%以上歯周病などの所見がある」という結果が出ているように、現代病として定着している歯周病。歯周病は、歯と歯肉間にできる歯周ポケットにプラーク(歯垢)がたまり、細菌、歯周病菌の感染によって歯を支える骨をとかしてしまう病気で、放置すると歯が抜け落ちてしまうこともあります。また、初期段階では、自覚症状がなく、無症状で進行してしまい、糖尿病や狭心症、脳梗塞などの生活習慣病や、細菌性心内膜炎、低体重児症を引き起こすこともあります。
「早期発見、早期治療することにより、歯周病の発症、重症化を防ぐことが可能です」と中山院長。そのためにも、欠かせないのが定期健診です。定期健診を受けることによって、歯周病のみならず、虫歯や、噛み合わせのチェックもできるからです。「安定した口腔状態を保つヒントを提示できるので、定期健診をぜひ受けることをお勧めします」と話してくれました。