【ブロック工事専門家に聞く】自宅のブロック塀、大丈夫?<無料初期診断&補助金情報も>安全点検のチェックポイント【藤沢市】

シェアする
診断を行う田辺さん(奥)と岡崎さん

湘南藤沢で25年、湘技建(なぎさぎけん)

自宅や親戚の家、近所で見かける「ブロック塀」。築15年を越えているものや亀裂の入っているものは一度安全点検をしてみるのがおすすめです。湘技建(なぎさぎけん)の代表で、専門知識・技術を持つブロック塀診断士の田辺穣知(たなべ・じょうち)さん監修のもと、チェックポイントなどを聞きました。

<目次>
まずは自分でできる10項目をチェック
次の5項目に該当したら「すぐに専門家に相談を!」
ブロック塀倒壊のトラブルとは
頼れる専門家「ブロック塀診断士」って?
安全対策に「補助金制度」のある行政も~神奈川県藤沢市編~
補助金を活用したビフォーアフター(施工事例)
まとめ「まずは自己点検」「気になる箇所はブロック塀診断士へ」

まずは自分でできる10項目をチェック

はじめに、自宅の塀で①~⑩の項目いくつに該当するかチェックしてみましょう。

①建築後15年以上経つ塀ですか?
②高さは1.6m以上ある塀ですか?
③高さの途中から新たに積み増しをしている塀ですか?
④ブロックの厚さは10㎝の塀ですか?
透かしブロックを連続して2個以上使っている塀ですか?
控ブロックがない、あるいは少ない塀ですか?
⑦一番上段の笠木が壊れたり、欠けたりしている塀ですか?
鉄筋が露出している所がある塀ですか?
⑨ブロック表面に苔やカビ菌が付着している塀ですか?
⑩地面と接する塀の基礎部分に、ブロックを使用していますか?

いかがでしたか?〇が多いほど安全度が低い状態です。3つ以上に該当していたら、専門家に相談することをお勧めします。

こんな症状はありませんか?(参考事例)

▲<目次一覧>に戻る

次の5項目に該当したら「すぐに専門家に相談を!」

先ほどの10項目よりも緊急性が高いものは次の5項目です。続けてチェックしてください。

①石垣や大谷石を使った擁壁上のブロック塀
②ひび割れや亀裂、破損個所が増えてきた塀
③ブロック塀が接する樹木や崖の側面が、塀の基礎部分を押している塀
④見ただけでブロック塀の傾きが判る塀
⑤少し押しただけでもグラつく塀

ひとつでも当てはまったらすぐに専門家に相談してください。倒壊の危険性があります。

▲<目次一覧>に戻る

ブロック塀倒壊のトラブルとは

もし自宅や親戚の家のブロック塀が倒壊してしまったら。

2018年6月、大阪北部地震で大阪府の小学校のブロック塀が倒れ、登校中の女子児童が下敷きになり死亡する痛ましい事故があり、管理する教育委担当者らが書類送検されました。

また、地震などで倒壊したブロック塀は、避難や救助活動の妨げになる恐れもあります。

老朽化したブロック塀は人の命を奪ってしまう可能性があります。そして、倒壊による被害は所有者の責任です。

  • 民法では「占有者は瑕疵(本来あるべき機能が備わっていないこと)により他人に被害が生じた場合、損害倍書の責任を負わなければならない」、建築基準法では「建築物の所有者等は、常に建築物が建築基準法の規定を満足するように維持保全しなければならない」と定められています。

▲<目次一覧>に戻る

頼れる専門家「ブロック塀診断士」って?

「自分でチェックしてみたら該当項目があった」「専門家に相談すると言ってもどこに問い合わせたらいいの」。そんな時には、専門知識・技術を持つ「ブロック塀診断士」(日本エクステリア建設業協会認定資格)がいます。

今回、チェック項目の監修をしてもらった田辺さんはそのお一人です。田辺さんは「被害が起きてからでは遅いです。自宅や親族の家のブロック塀が該当したら、まずはお近くのブロック塀診断士に相談してみてください」と呼び掛けます。

田辺さんが「ブロック塀診断士」となったきっかけは、お子さんが小学生だった時にPTA会長を務め、通学路のブロック塀の多さに気付いたこと。近年地震など自然災害も増えていることから「地域の子どもの安全を守ることにつながる事業を」と考えました。

  • 田辺さんが代表を務める、創業25年(2021年4月現在・1995年設立)の「湘技建(なぎさぎけん)」=神奈川県藤沢市=では、初期診断を無料で実施しています。追加診断(有料)が必要な場合には、必ず事前説明・確認を行うので安心です。ブロック塀はそのままの状態で、専門の機器を使い、高さや厚み、鉄筋の有無、基礎が打たれているかなどを調査します。

専門の機器を使ってブロック塀の中を調査します

▲<目次一覧>に戻る

安全対策に「補助金制度」のある行政も~神奈川県藤沢市編~

実際に危険と診断されたブロック塀は、どのように対処すればいいのでしょうか?

専門業者に依頼し、ブロック塀の撤去や撤去後にフェンスなどの安全な工作物を設置する方法があります。住んでいる地域によっては、行政が工事費用の一部の補助を行っていることも。

一例として、神奈川県藤沢市の場合をご紹介します。

補助対象となるブロック塀等

(1)長さ1m、道路からの高さが1mを超えるもの。または擁壁の上にあり長さ1m、擁壁を含む道路からの高さが1mを超え、ブロック塀等の高さが60cmを超えるもの
(2)(1)のブロックについて市内の戸建て住宅に附属して道路に沿って設置されているブロック塀等。または藤沢市津波避難路計画に定める津波避難路に面している共同住宅や駐車場等に附属するブロック塀等

補助対象となる工事

(1) ブロック塀等を撤去する工事
(2) ブロック塀等の道路からの高さを40cm以下に減じる工事
(3) (1)または(2)の後、安全な工作物(フェンス、生け垣、四ツ目垣、竹垣など)を設置する工事

補助申請ができる方

(1)ブロック塀等がある藤沢市内の戸建て住宅を所有し、かつ当該住宅に居住している者(居住者が1親等の親族の場合も含む)、または藤沢市津波避難計画に定める津波避難路に面しているブロック塀などで共同住宅や駐車場等に附属しており、これらを所有している者(不動産業者等の法人は除く)

(2)市税の滞納がない者

補助金額

補助対象工事費(消費税込)の2分の1(上限30万円・千円未満は切り捨て)

※但し、藤沢市津波避難経路に定める「津波避難路」沿いのブロック塀等については、補助対象経費の4分の3(上限45万円)となります。

その他

概ね年度毎に申し込み受付を行っています(2021年4月現在)。詳細は藤沢市公式ホームページに記載があります。

▲<目次一覧>に戻る

補助金を活用したビフォーアフター(施工事例)

湘技建で実際に施工した事例を2件ご紹介します。

①着工前→撤去状況→フェンス取付完了

ブロック6段(高さ1.2m)を撤去し、メッシュフェンス(高さ1.2m)を設置しました。範囲は幅24m。この事例は60万円。

②着工前→解体完了→フェンス設置完了

ブロック塀(高さ90㎝)を撤去し、目隠しフェンス(高さ80㎝)を設置しました。範囲は22m。この事例は83万円(内30万円は自治体の補助金を活用)。

まとめ「まずは自己点検」「気になる箇所はブロック塀診断士へ」

前述の田辺さんは、ブロック塀診断士であるとともに、外構(エクステリア)工事も専門に行っています。ブロック塀の撤去から適したフェンスの高さの提案、施工までお任せできます。行政の補助金対象となるものかどうかも教えてくれますよ。

まずは自分で点検、気になったらブロック塀診断士に相談して、自分や家族、そして家の周りを通る皆さんの安全を守っていきましょう。

お話しを伺った田辺さん(左)と岡崎さん

住所

神奈川県藤沢市藤が岡3-6-5

問い合わせ

有限会社湘技建(なぎさぎけん)

電話

0466-24-7363

0466-24-7363

公開日:2021-04-16

関連タグ