茅ヶ崎で生まれ育った駄菓子屋ROCKの谷口齋隆さん(40)と、友人の大森竜朗さん(44)が中心となり、「ちがさき天才万博2021」を5月8日(土)に第一カッターきいろ公園(中央公園)で初開催します。
2020年末、絵本「えんとつ町のプペル」の世界を楽しめるバスが茅ヶ崎に来ることを知った大森さんが、「イベントを一緒にやろう」と谷口さんに声をかけたことがきっかけです。谷口さんは移動型の駄菓子店を営み、イベントのノウハウを知っていたことから快諾しました。
天才万博の会場には、10台のスーパーカーを展示したり、ユーチューブで話題の兄妹バンドが演奏したりするほか、コロナで発表会などができていない子どもたちのダンスや太鼓などのグループがパフォーマンスや演奏を行います。チュロスやチキンなどを提供するキッチンカーが湘南エリアから出店し、テイクアウトで飲食を楽しめます。
コロナで葛藤も
コロナ下で「正直、葛藤もある」と大森さん。谷口さんも「賛否両論あると思う。でもいつまでもできないじゃ何も変わらない、子と大人の1年の重さは違う」と話します。その思いに共感した谷口さんの知人ら合わせて、5人で実行委員会を立ち上げました。
祭りは「自治体がやるもの」という固定観念がありましたが、「民間のお祭り屋さんだからこそできること」があるのではと考えたといいます。「古き良き伝統である夏祭りを残していかなければと思った」と谷口さん。「いろんな祭りが中止の中、民間で出来ると模範を示したい」と意気込みます。
「みんな天才」
「天才万博」の名付け親は大森さん。同絵本の作者でお笑い芸人・西野亮廣さん主催のイベント名が由来しています。他にも「子どもも大人も皆天才」という意味があります。「大人になると周りと比べて二の足を踏んでしまうが、自分を表現できる場」を目指しています。
イベントは午前10時〜午後5時。雨天中止。入場料は高校生以下無料、大学生以上500円。当日は園内をゲートで区切り、検温と消毒を行います。密を避けるため、入場制限の可能性があります。