神奈川県唯一の村である清川村。広大な自然に抱かれたのどかな場所に、連日賑わう縁結びのレストラン&カフェ「よってけさん」があります。お目当ては、ここだけでしか味わえない絶品料理。人気の秘密をレポートします。
「都内にも負けない」と評判の味
一番人気は、ふわっふわの卵と濃厚なトマトの風味を旨味がギュッと凝縮されたソースで楽しむ「オムライス」。より一層美味しくいただくには、食べ方にも順番があるのです。
まずはチキンライスの上に置かれた卵の中央をナイフでスッとカット、中から出てくるトロトロ卵をふわりと広げ、デミグラスソースを回しかけていただくのがオススメ。
- ふるふるのとろける食感と、濃厚な卵、チキンライス、デミグラスソースが一体となって、至福のひと時が広がります。
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トロトロの卵に濃厚デミグラスソースが絡む
オムライスの他にも、2日間かけてじっくり仕上げる「カレー」、ガツンと旨味の効いた「ポークジンジャー」、洗練されているのにどこか懐かしい「ナポリタン」など、どれも逸品ぞろい。
味の芸術品を生む松井孝之シェフ
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実はデザートも得意な松井シェフ
「よってけさん」の料理を手掛けるのは、シェフの松井孝之さん。過去にはボディビル東京オープン選手権で入賞した経歴を持ち、オフには愛車のバイクにまたがり風を切る異色の料理人。
2020年5月、突然の出来事が松井シェフに起こります。仕込み途中に脳卒中で倒れ、長期の入院。幸い軽症で済み、医師も驚くほどの回復でリハビリも順調に進み、今では元の生活を取り戻しました。
長期休業からの再開では、カフェに携わった多くの人が立ち上がり、クラウドファンディングも行われました。
- この資金をもとに、カフェは2021年12月に大きくリニューアル。より充実したキッチン設備で、とびきりの料理に磨きがかかりました。
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店内にはちょっとレトロで面白い小物もたくさん
自然と一体となる縁結びの場所
「よってけさん」は、築約180年の古民家を改装し、2019年にオープンしました。開店の時には、地域の人や近隣の大学生、ボランティアなどが参加し、内装の多くが手作業で仕上げられています。
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県道から見える大きな山羊の看板が目印です
多くの人が思い思いに集い、自由に過ごす憩いの場
料理はもちろん、地域の人々の創作作品など、訪れると何か新しい出会いや発見があるよってけさん。創作活動をしているアーティストさんのワークショップやイベントなども行われるなど、人と人をつなぐ、縁結びの場所になっています。忙しい日々のちょっとした安らぎに、清川村を訪れてみてはいかがでしょう。
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