小田急江ノ島線・高座渋谷駅下車、西口徒歩7分にあり「花のお寺」「河童のお寺」として親しまれている、大和市福田の常泉寺。禅宗曹洞宗のお寺で、1588年(天正16年)に創建されました。境内の庭園には一年を通して四季折々の花が咲き、ユニークな河童さまの像とともに参拝者を楽しませています。
三椏(みつまた)は「かながわ花の名所100選」に
「花のお寺」として知られる常泉寺で特に知られているのが、「春の三椏(みつまた)」です。3月中旬から4月上旬が見頃で、毎年この時期は参道と境内が三椏の花々で埋め尽くされます。平地で咲く三椏としては日本一の数を誇り、「かながわ花の名所100選」にも選定されています。
- 三椏は中国原産で、枝が三つに分かれることからこの名称です。境内には「黄瑞香(きずいこう)」と「赤い三椏」の2種類が植えられて甘い香りを漂わせ、毎年多くの参拝者が訪れます。
河童さまを祀るお寺
境内に浄水が少し湧き出していることから、同寺では「水の神様」として河童を祀っています。境内には大小合わせて約300体以上の河童の像があちらこちらに配置され、花々と共に楽しめるようになっています。
- 「ユーモラスな姿は、何となく人間の理想像であると思います」と青蔭住職。また、なかなか参拝者一人ひとりと接することのできない住職が「自分に代わり心を和ませてもらいたい」という思いを込めて、置かれたものだそうです。
オリジナルの御朱印帳も人気
常泉寺ではオリジナルの御朱印帳を販売しています。全4種類で、河童の親子をモチーフにした可愛らしいデザインから、境内に咲く花々をあしらった上品なものまでどれも素敵!
御朱印は住職直筆で、「境内に咲く月替わりの花」、「観音様」、「河童さん」の3種類から選ぶことができます。「観音様」は8が付く日(毎月8日・18日・28日)に、「河童さん」は毎週水曜日に限定で販売しています。
毎月18日は観音様と会える日
同寺では毎月18日午後2時から、住職と語らいながら本堂の本尊佛(聖観世音菩薩)と脇佛(文珠・普賢菩薩)を拝観できる「観音様と会える日」を開催しています。普段目にすることができない本堂や客殿を見ながら、住職のお話を聞くことができます。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
四季折々の花のリレー
庭園にはいつ訪れても季節の花々が楽しめるように約200種類の草花が植えられています。普段目にすることのできない、珍しい品種のものも多く、カメラを持って訪れる人の姿も見られます。境内に咲く月ごとの花々をご覧ください!
下記画像をクリックすると拡大写真をご覧いただけます。
四季を感じられる花々に、ユニークな河童さまの像、心温まる御朱印まで楽しめる常泉寺。境内に一歩足を踏み入れれば、静寂に包まれ喧噪も時間も忘れられる空間が待っています。ぜひ一度ゆったりと訪れてみてはいかがでしょうか。