専修大学図書館ボランティア「Compass(コンパス)」
専大生がオススメの本100冊を紹介します――。登戸の川崎市立多摩図書館で、専修大学図書館ボランティア「Compass(コンパス)」が7月1日からの特集・展示コーナーを担当。選書に加え、配置や装飾、POPを手がけた。19日まで展示している。
コンパスは、より多くの学生に学内の図書館を利用してもらおうと、生田キャンパス(東三田)で2018年ごろ本格始動した公認ボランティア団体。学部を超えて4学年59人が所属し、展示班と業務サポート班、館内整備班の3班に分かれて活動している。
学生との初コラボ企画
多摩図書館はこれまで、職員が展示コーナーを定期的に入れ替え、シニア世代応援やお菓子、自由研究・工作など幅広く特集してきた。職員の吉川敦美さんがインターネットでコンパスの活動を知り、同大学図書部に協力を依頼。学生との初コラボ企画が実現した。
会期に向け、コンパスは展示班21人を中心に4月末から選書を開始。特にテーマは設けずに本を出し合い、青春小説やミステリー、自己啓発など多様な100冊がリストに挙がった。展示コーナーを彩る装飾や挿絵をはじめ、本を紹介するPOPも手作りで用意。POPは、大学ではひな形を決めて文章作成のみ各自で担当していたが、今回は自由に製作。6月に2、3週間ほど、個別に作業を進めた。

本を紹介する自作POPは70点ほど
現地での準備は会期前の先月28日から3日間で、各日3人ずつが担当。6月30日に準備した、展示班リーダーの人間科学部3年・藤井菜々海さん(20)は「地域の人向けの企画は初めて。学内展示とは違う気持ちで臨んだ」と真剣な表情。「いつも通学路であいさつしていただいたり、地域のサポートがあって大学生活が送れている」と感謝を込めた。吉川さんは「想像以上の出来に驚いている。今後も続けられたらうれしい」と思いを話した。詳細情報は同館サイト。