自宅用の防犯カメラと一緒に、通学路や公園などに向けた「見守りカエルカメラ」で子どもたちを含む地域住民に安心を提供しようと、恩田川の清掃等の環境保全活動をしているNPO法人川さらい(事務所は金森・深田秀男理事長)が取組みを進めています。
目指すのは「町田を日本一の安全な街に」。住民の協力を仰ぎ、自分たちが暮らす地域のために役に立ちたいと考えていると言います。その思いや具体的な取組みついてレポートします。
地域見守り用のカメラの設置を
「市内の各家庭に協力を呼びかけ、自宅用防犯カメラと合わせて地域見守り用のカメラを付けてもらうことで、安全・安心な街づくりの発展につなげたい」と立ち上がったのが同法人の深田理事長。多くの家庭に参加してもらい、自宅の安全とともに地域の見守りに協力してもらうにはどうしたらよいかと考えました。
- 周囲の意見を聞き「1日100円程度なら付けられる」という声が多かったことから、個人宅の場合はカメラ2台と録画用レコーダーで月額2980円に設定。工事費やメンテナンスは無料で、カメラもリースのため購入費はかからないので安心です。
防犯カメラの普及へのきっかけは事故
以前、深田理事長は交差点で当て逃げされましたが、たまたま通りかかった車のドライブレコーダーの映像が証拠になり犯人を捕まえることができた経験があると言います。これで「映像を残すことが防犯につながるという意識が芽生えた」と話しました。また、カメラの設置が抑制にもなるという専門家の話も取り入れたそうです。
- 見守り用カメラの前には注意喚起と録画している旨の表示を掲げています。道路側に向けた防犯カメラの上には「ケロちゃん」と名付けたオリジナルのカエルの人形が座るのもユニークで愛嬌があります。これは「地域を見守り、安全に帰る」という思いに引っ掛けたそうです。
カエルはLEDが点滅し夜間でも目立つものと、無着色の2つのタイプを用意。「着色はできれば子どもたちの手で行い、防犯との関りを楽しんでもらいたい」。量産化に向けて市内の社会福祉法人に制作を依頼したのは、地域に雇用を生み出したいという思いもあったと言います。
2021年秋ごろから一般の設置に向けてスタート
試作として設置した10カ所のカメラ映像は、3カ月で警察から20件以上の情報提供の申し出もあったほど。2021年秋には一般からの設置に関する受付けもスタートさせたいと考えています。同法人042・814・1199(留守番電話による対応)。連絡先を入れておけば後日担当者が折り返し連絡を入れます。