2008年から毎年12月に横浜市南区の蒔田公園で光のアートイベント「光のぷろむなぁど」を行っている市民団体「大岡川アートプロジェクト実行委員会」。2023年は12月9日(土)、10日(日)にイベントが開催されます。今回の開催は、アート作品の展示のほか、音楽・ダンス、キッチンカーによる飲食物販売が2日間とも行われ、2019年以来、4年ぶりの「フル開催」となります。
- 新型コロナウイルスの影響を受け、2020年以降は動画配信や規模を縮小しての開催となっていました。2023年のフル開催への思いなどを実行委員会に聞きました。
10年前の2013年は南区制70周年を祝い、キャンドルで区の花である桜の花びらと「70」を描いた
アート・音楽・食
「光のぷろむなぁど」は2008年に吉野町市民プラザの事業として始まりました。2009年に同実行委員会が組織され、毎年12月の土、日曜の2日間を使い、光のアート作品を公園に展示したり、音楽演奏、屋台での飲食物販売を行ってきました。公園内に実行委員会によるろうそくやLEDなどを使った光のアート作品を展示。ほかにも、近隣の小中学生もテーマに応じた作品を出しています。公園周辺の飲食店が飲食物を販売するほか、親水広場でコンサートを行い、夕方から夜にかけて公園全体を盛り上げてきました。
しかし、2020年は新型コロナウイルスの影響から来場者参加型のイベントを取り止め、アート作品を撮影した動画をYouTubeで公開するだけにとどめました。
4年ぶりのフル開催へ
実行委員会によると、「動画はとても良いという声を聞きましたが、やはりリアル開催がないと寂しい」という声もあったとのこと。このイベントが始まった趣旨が「地域と地域、人と人をつなぐ」というところにあり、オンラインでのコミュニケーションでは限界がありました。2021年は感染状況を考慮しつつ、1日だけの開催で、公園に作品を展示する方法にしましたが、これまでイベントの柱となっていた屋台や音楽は取りやめていました。
2022年は開催日を土、日曜の2日間としました。アート作品の展示は2日間行いましたが、キッチンカーによる飲食物販売と音楽などのステージは日曜日のみでした。それでもにぎわいを見せ、コロナ前の状況に近付きつつありました。
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2022年開催時の作品
そして、2023年はいよいよ2日間とも「アート・音楽・食」の3要素がそろったフル開催となります。
2023年の見どころは
2023年は「ART&CIRCUS」(アート&サーカス)をテーマに、楽しい雰囲気を作ろうとしています。
アートではろうそくやLEDを使った作品でのキャンドルナイト、近隣のアート教室「ピノキオアートスタジオ」の生徒による作品も展示されます。9日は近隣の日枝小学校の3年生が竹、6年生が折り紙を題材にした作品で参加。子どもたちの発表の場としても役割を果たしています。
作品づくりを体験できるワークショップもあり、「星空の工房campanella」は暗いところでキラキラと光る「星空のペーパーランプ」作りを実施(参加費500円)。紙に穴をあけて組み立てる工作なので、子どもでも簡単に作れるそうです。
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過去の作品
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ピノキオアートスタジオの作品(イメージ)
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日枝小学校3年生が作成している竹どうろう
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日枝小学校6年生の折り紙を使った作品
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星空の工房campanellaはワークショップで参加
- 「水辺の光コンサート」には共進中、蒔田中の各吹奏楽部などが登場。10日午後4時から出演する和太鼓団体「撥當」はお互いの気を感じ合わせる即興演奏が特長。力強い演奏が期待できます。
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和太鼓団体「撥當」
寒い会場を温めてくれるのがキッチンカーのおいしい食べ物。
2日間とも5店舗が参加予定。会場の蒔田公園そばにある「SOUP MATE」は光のぷろむなぁど初参加。仙台の老舗ちゃんこ店「宮登」直伝の「特製とりつみれ入りちゃんこ汁」のほか、クラムチャウダーとレンズ豆のポタージュなどを販売し、来場者の心も体もあためてくれます。2022年に続く参加のもつ焼き「幸大」はもつ煮込みを販売予定です。
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「SOUP MATE」が販売する商品
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もつ焼「幸大」
地域と地域、人をつなぐ
実行委員会は「私たちはこれまでも光のぷろむなぁどを通して、地域と地域、地域と人をつなぐ取組を続けてきました。コロナ禍を経て、再びつながりを作れるようにしたいです」と話していて、4年ぶりとなるフル開催へ準備を進めています。
- 開催を知らせるチラシ
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