「日本一幸せな幼児期を過ごして欲しい」そんな思いが込められるなかの幼稚園。園庭にはブランコ10台、砂場が2カ所、7台ある園バス、などは全て「いつも子どもがど真ん中」とした考えのもとに理由があります。なかの幼稚園が考える「幸せな幼児期」では、どんな経験や体験が待っているのでしょうか。
同園の特徴をベスト3で紹介します。
ベスト3 コロナ禍でもイベントやります
入園式、遠足、運動会、高尾山の遠足など、2020年はコロナ禍でも感染対策を行いながら極力中止をせず実施していたそうです。「できない、できない、ではなくてやれることは何か」と話すのは高橋詩子園長先生。いつも室内で行う参観は室外で、運動会は応援に来る保護者の密を避けるために、2回にわけて開催していました。詩子先生は「普段の生活を見てもらうこと、一緒に過ごしてもらうことは、この状況下であっても子どもの成長を知ってもらうために必要なことです」と言います。
ベスト2 ブランコが10台⁉︎園庭が広いには理由が…
なかの幼稚園は約800坪の園庭のほかに畑や虫取りができる自然園があるなど、とにかく広いです。ブランコの台数10台あるのは「乗りたい子が乗れるように」。砂場は二つ、木製トラックは12台…と、とにかく遊具やおもちゃの数が多いのは、「これで遊びたい」という子どもの気持ちに応えるため。譲りあうことも学んだ方がいいのでは…とも思いますよね。詩子園長先生は「まずは自分をきちんと主張すること。それが相手を尊重することにつながります」と言います。譲るというのは自我が芽生えた上でできることなんだそうです。実際、なかの幼稚園の年長さんになると、年少さんの面倒をみられるお兄さん、お姉さんになれますよ。
ベスト1 空箱で作れる世界は無限!創造性を育みます
- ティッシュケース
- サランラップの芯
- 穴あきペットボトルのふた
- ヤクルトのカップ
- マスキングテープ
- 輪ゴム…
こうした材料でものを作ることにワクワクしませんでしたか?なかの幼稚園には、家から集めた空き箱や部品が1年中ストックされています。ランドセルを作ったり、お散歩できるワニを作ったり。先生が指導して作るのではなく、子どもが作りたいものを作ります。工夫や閃きが詰まった作品がずらり。「それ何で作ったの?」と聞き合う様子も。「先生に頼らず、自分で作れることが自信になりますね。他の子どもたちの刺激にも。なかのの自由や発想力を支え育んでいます」