これまで自分が歩んできた半生を振り返りながら、文章にまとめていく「自分史」が注目を集めています。ただ、自分だけの力で1冊の本を仕上げるは少々むずかしい?
そんな声に応えて、誰でも気軽に取り掛かれる《10枚自分史》の教室をタウンニュース社が開催しています。講師に自分史活用アドバイザー(一般社団法人自分史活用推進協議会)の玄真琴さんを迎え、ポイントを学びながら完成をめざします。
コミュニティスペースをなどを使用して教室を開催。参加者同士のコミュニケーションの場にも
何のために書くのか、誰に読んでもらいたいかを明確に
教室では、自分史をつくる意義の説明から。「自分の生い立ちや行動を文字として残す作業は、心がすっきり整理され、脳の活性化につながります」と玄さん。残りの人生の過ごし方を考えるきっかけにもなるとのこと。家族や友人など、後世に伝えるという役割もあり、「何のために書くのか。誰に読んでもらいたいかを明確にすること」が大切だとアドバイスしています。
「簡単手作り自分史ノート」を活用
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「簡単手作り自分史ノート」は、項目に沿って書き込むだけ。まとめていく際の資料として活用できる
次に進め方を紹介。
取っ掛かりは、家系図から自分のルーツをたどる─。手持ちの写真や日記、手紙を整理しながら記憶を呼び覚ます─などが一般的。ここで役に立つのが、タウンニュース社の「簡単手作り自分史ノート」です。幼少期からはじまる「思い出シート」に、ヒントとなるキーワードに沿って当時の思い出や印象的だった事柄を書き込んでいきます。
昭和~平成までの「世の中のできごと」と照らしながら自分の略年表を作成していくページもあり、自分史を作成するための資料になります。これを手元に置きながら、《10枚自分史》へと作業は移ります。
1ページにひとつのテーマ、関連する写真も添えて
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簡潔な文章と印象深い写真で記憶を記録に
《10枚自分史》は、「誕生」「幼少期」「学生時代」「仕事」「趣味」「家族」「夫(妻)」「両親」「地域活動」など、8つのテーマを決めて、規定の文字数(約670字)と各ページ1枚の写真でまとめていくものです。
これに自分史をつくる動機やきっかけを記す「はじめに」と、総括にあたる「おわりに」を加えて全10枚の自分史にまとめます。生い立ちに沿って記していくやり方が基本形式となりますが、特定のテーマに絞って深堀して書いてみるのもいいでしょう。
《10枚自分史》をファーストステップに、本格的な自分史(本づくり)に取り組むのもおススメです。
インタビュー形式の「自分史動画」も
教室の参加者には、有料で《10枚自分史》の製本を行っています。自分史活用アドバイザーが編集をサポートします。さらに、インタビューの形式の動画自分史の制作もお手伝い。文章を書くことが苦手な人のためのサービスで、10分程度にまとめて保存版のDVDをお渡しします。
- 《10枚自分史》教室は、タウンニュース発行エリアの各所で開催を予定しています。