「円満に相続をするためには何をしておくべき?」。こんな疑問を解決するために、タウンニュース記者が行政書士事務所へ行って話を聞いてきました。教えてくれたのは、すずらん行政書士事務所の石川真彦さん。2021年6月開業の新しい行政書士事務所です。穏やかな口調で、親切丁寧に教えてくれました。簡潔にまとめると、押えておくべきポイントは遺言書の作成でした。これからご説明します。
遺言書の作成で、円満な遺産相続ができる
「遺産相続は面倒」というイメージがありますが、遺言書を作成しておけばその心配はないようです。「遺言書を作成しておくことで、結果的に予算も抑えられる」とのこと。
- 残された家族のためにも事前に準備を進めておくことが大切ですね。
遺言書がないと大変になる遺産相続
被相続人が亡くなったときに遺言書がない場合は、数倍の苦労を要してしまうそうです。相続人の戸籍謄本などの書類集めや、遺産をどのように分割するかの協議まで。相続人が各地にバラけていると、連絡を取り合うのも大変ですね。お金の話はデリケートなので、もめごとに発展してしまうこともあるようです。
被相続人が認知症のときはどうなるのか
遺言書は前もって作成しておくことを勧められました。というのも、被相続人が認知症となってしまった場合は遺言書の作成が難しくなってしまうからです。「法律の条文を字義通りに受け取ると実質的には難しい」と石川さん。ただし、症状が出始めの頃はまだ遺言書を作成できる可能性もあるので、まずは相談してみることが良さそうです。
趣味は絵画、前職は投資関係の仕事
相続の相談に疲れたときは、楽しい話題に切り替えましょう。石川さんは絵を描くことが趣味で、子どもの頃は地元で有名な画家、井上正子さん(1901-2001)に師事していたそうです。また、前職は株式投資の専門誌の編集をしていたので、株価チャートの読み方についても詳しいです。相続と一緒に、株式の売り時についてもアドバイスしてくれるかもしれません。
困ったときは、行政書士に相談を
- 地域の身近な存在として、私たちの疑問に寄り添って答えてくれます。相続の相談で、早すぎるということはありません。お時間のあるときに一度訪れてみてください。