黒船仲通り商店街の名物イベントといえば、毎月2~3回ほど開かれている「戸板市」。この日限定で各店がおススメする目玉商品がアーケード内の歩道中央にズラリと並び、スペシャルプライスで販売する。店主の挨拶はいつもよりボリューム大き目で、買い物客はお目当てのセール品に群がる光景が広がる。
ところで「戸板市」って、いつから?どのような経緯で今のスタイルを確立したのだろう?という疑問が浮かび上がってきた。その謎を探るべく、商店会の事務所に特別に入らせてもらい、年季の入った資料をひっくり返してみた。
商店会事務所に眠っていた貴重なチラシ
すると、昭和59(1984)年のチラシを発見。橋本理事長曰く「商店会が保管する『戸板市』の資料としては最も古い」。これで40年近くの歴史があることが判明。名前の由来については、店内を雨風から守るために使った「戸板」を外して、その上に売れ残った特売品を陳列して安値で売り出したのが始まりという理事3人の情報が有力だ。
ちなみに、すずらん通り商店街でも「どんじり市」と銘打ったセールをしていたが、会員の減少などで今は実施していないという。