2020年に利便性の良いイオン秦野SCそばに移転した放課後等デイサービスみらいっ子。ここでは秦野市で初めて導入したソーシャルスキルトレーニングのVRプログラム「emou」(エモウ)をはじめ、ICTを駆使した時代に合わせた学びを積極的に取り入れています。日頃、子どもたちがどう過ごしているのか取材しました。
社会生活に必要なスキルを
「emou」は、バーチャルリアリティでコミュニケーションを学べるトレーニングプログラムです。相手が目の前にいるような臨場感の中で会話のやりとりを学ぶことができます。実際の人間関係と違い、リスクのない失敗から「適切な対応」を繰り返し学ぶことができるのが特徴です。
なぜemouを導入した?
- きっかけは新型コロナウイルス。
- 様々な制限がある中で、いかに子どもの社会スキルを磨くかを考えた。
- タブレットを始め、社会生活で必要なITスキルを早いうちから身につけるべき。
こうした観点から、みらいっ子では積極的にICTを活用した療育を行っています。
ゲームとの付き合い方学ぶ
ICTに力を入れる中で最近特に注力しているのが、ゲームとの付き合い方。かつて子どもの遊びだったゲームは今や趣味にする大人も多く、「eスポーツ」として社会的地位を確立し始めるなど日常からの切り離しは難しくなっています。
そこで、みらいっ子では
- ただ禁止するのではなく、「やるべきことをやる」「時間を守る」など約束事を設ける
- あえて生活の中に適度なゲームの時間を設けることで「生活の組み立て方」「自分をコントロールする力」「適度な楽しみ方」
などを育んでいます。
他にもゲームを取り入れるメリットはあります。
- 体格・年齢・性別問わず対等に遊ぶことができる。
- 年上・年下との関りが増え、幅広い対人関係やコミュニケーションが学べる。
子どもたちに快適な空間を構築
今回、みらいっ子では最新の空気清浄機をはじめ入口設置型の非接触型体温測定器、アルコール除菌のディスペンサー、サーキュレータなどを新たに導入し、より感染症対策を強化しています。
また、これ以外にも子どもたちが快適に過ごす設備が充実しています。この環境を支えるのが、支援学級担当の元教諭などベテランのスタッフたち。「できる楽しさを一緒に探す」をモットーに、子どもたちの笑顔を守ります。インスタグラムやフェイスブック、ブログでも情報を発信しています。