安全のため13年
久地第二町会(栗田栄治会長)で活動を続ける「久地いきいきクラブ」に8月22日、感謝のメッセージが記された寄せ書きが贈られた。
この送り主は、近隣にある西高津中学校の生徒有志。久地いきいきクラブは同中学校の安全な登校を見守る「スクールガードリーダー」を13年にわたり務めており、メンバーは毎朝通学路の要所に立ち生徒の安全確保に尽力してきた。
正門前に「ご招待」
こうした日頃の行動に感謝の意を伝えるべく、同校の3年生有志が7月下旬に招待状を送付。「8月22日の8時30分に正門前で待ってます」といった旨が記載されており、日曜日早朝のセレモニー開催を通知。突然ながら嬉しい誘いを受けたクラブのメンバーたちは当日、中学校の正門前を訪れ、生徒の歓待を受けていた。
今後の活動にも弾み生徒との意見交換も
中学校の正門前で行われたセレモニーの中で、同クラブに贈られたのは、全校生徒から募ったメッセージカードを取りまとめた寄せ書き集と、お手製の通学旗。気持ちのこもったプレゼントを受取ったメンバーからは「今後の活動にもやる気がでますね」などといった声が聞かれ皆、嬉しそうな表情をみせていた。
また、生徒側からは「スクールガードリーダーとしての想い、やりがいは?」「西中生に伝えたいことはありますか」といった質問が投げかけられ、メンバーから「おしゃべりに夢中になり背後の自転車に気付いていない事があるので、気を付けて」などといった注意が喚起される場面も。単なる贈呈式に終始するのではなく、学校外部から生徒を見守っている大人からの意見を募る有意義な場とした生徒たちはこうした声を集約し、朝会の場面などで全校共有していくという。
学校側「想い伝われば」
今回の取組みをサポートした同校・田口亮教諭は「活動は『何かやってみたい』という希望に沿った、3年生のカリキュラムの一環。遠くから見守ってくれる人の想いが、多くの生徒達に伝われば」と話している。