幸区南加瀬にある「地蔵尊」に5月22日、南加瀬原町内会(三橋宏一会長)の有志5人が千羽鶴を手向けた。
千羽鶴は同町内会体育部と南加瀬地域の旧昭友会(昭和生まれの集まり)の有志ら約20人が4月下旬から半月ほどかけて折ったもの。
一昨年までは南加瀬原町商店会主催の「地蔵尊祭り」に合わせてこども会が鶴を折り、商店会で手向けていたが、新型コロナウイルスの影響で昨年、今年は同祭りが中止。長年続けてきた慣習を途絶えさせたくないと、昨年から町内会有志が引き継ぎ行ってきた。
三橋会長は「新型コロナウイルスがはやく収束するようにと祈りを込めた」と話した。
地蔵は2代目
「地蔵尊」は、この地を訪れ行き倒れて亡くなった僧侶の供養に1641年頃に建てられた。長年の風化により顔が欠けてしまったことから、1981年に現在の地蔵が建てられた。初代地蔵は裏の祠に安置されている。