地域福祉の増進や住民自治の振興発展に貢献した町内会・自治会長を表彰する「川崎市自治功労賞」。このほど、令和2年度の受賞者が発表され、高津区からは筒井進さん(坂戸第1町会)と三堀忠さん(子母口南町内会)が選ばれた。
受賞者は昨年11月に選考委員会で、各区長の推薦を受けた候補者の中から選考。33回目を迎える今年度は市内全体から10人が選ばれた。2月10日には川崎市総合自治会館で贈呈式が行われた。
「地域に恩返しを」
筒井進さんは2005年度から現在まで坂戸第1町会の会長を務め、2019年度からは高津地区連合町内会副会長と高津区全町内会連合会理事にも就任。「自分がもらっていいのかという気持ちもあるが、とても名誉なこと。推薦してもらいありがたい」と受賞を喜んだ。
地域活動の始まりは子ども会だったが、今では高津区明るい選挙推進協議会会長、川崎市美化運動実施高津支部支部長としても活躍する。
坂戸で生まれ育ち、愛着のあるこのまちに恩返しがしたいと長年地域活動に励んできた。「住民の皆さんが満足しているかはわからないけど、長くやってきた。後進に譲りそこなった」と苦笑い。この一年は大きな行事もなく「充実感がわかない」と少し残念そうな顔を見せる。だが、「これからも地域に対してできるだけのことをしたい」と思いを語った。
「人間関係が広がった」
三堀忠さんは2009年から現在まで子母口南町内会の会長を務める。2011年度からは橘地区連合自治会理事・副会長を歴任、高津区全町内会連合会理事としても尽力。「まさか自分がもらえると思っていなかった。町会の役員の皆さんが支えてくれたおかげ」と感謝を述べた。三堀会長は今年3月で会長を退任する。「会長を辞める人間がもらっていいのかと思ったが、区の方々が推薦してくださった。良い節目になった」
52歳で町会の活動に参加して、今年で25年。高津防犯協会会計や高津防火協会副支部長なども務め、地域の防犯・防災活動にも取り組む。
地域活動を始める前までの人間関係は会社のみだったが、活動を始めると、大きく広がった。「いろんな人たちと地域のイベントを運営することは本当に楽しかった」と振り返った。