なぜ、横須賀市「くりはま花の国」に大迫力!の「ゴジラ」がいるの?スペシャルライトアップ中<2021年12月26日まで>

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ライトアップされた全長10mのゴジラ(TM & © TOHO CO., LTD.)

 四季を通じて花を愛でることができる横須賀を代表する大型公園「くりはま花の国」(神明町1)で、クリスマスシーズン恒例のイベント「ウインターイルミネーション」が開催されています。正面玄関入口のコスモス園前広場が12万球の光で装飾され、まばゆい光を放っています。ファミリーや恋人たちが記念撮影に興じる姿はおなじみの光景です。

クリスマス気分を盛り上げる装飾で来園者を迎える

全長10mの怪獣「ゴジラ」が闇夜に浮かぶ

 そしてもうひとつの目玉が、日本が生んだ大人気怪獣「ゴジラ」のスペシャルライトアップ。

冒険ランドと呼ばれる設置エリアまで坂道を歩くこと10分。暗闇の中を、息を切らしてたどりついた先に、光を浴びて神々しくたたずむ全長10mのゴジラの姿を目にすることができます。滑り台としての機能も持ち、腹部から入って尻尾に向かって滑り降りるものですが、ライトアップ期間中の12月26日(日)までは使用中止。でも、なぜ「ゴジラ滑り台」がこの場所に? 横須賀との関連性と誕生秘話をひも解いていきます。

「ゴジラ滑り台」実は2代目

 このゴジラ滑り台、実は2代目。初代は1950年半ば~1960年代、観音崎のたたら浜海岸にコンクリート製のそれが存在していました。当時を知る人によれば、地元の横須賀だけでなく、横浜や東京からも小学生が遠足で訪れる人気スポットだったようです。

観音崎たたら浜に設置されていた初代ゴジラ。製菓会社の広告看板が貼られている

海水と潮風による腐食と老朽化が進み、1970年頃に取り壊され、しばらくは市民からも忘れられた存在になっていました。それから、月日は流れて1994年。横須賀商工会議所青年部が「横須賀のランドマーク創造」を掛け声に、ゴジラ滑り台の復元運動をスタートさせます。

映画会社の東宝に直談判し、手さぐりで交渉をスタート。当初、先方から提示されたのは著作権、ライセンス料、建設費を含めて4500万円という途方もない金額。数十回にわたる話し合いで熱意を伝えるとともに、並行して行った10万筆の署名を提出したことで、なんとか2200万円まで切り下げることに成功しました。

その後、大々的な募金活動を展開し、市民からの浄財と企業協賛で費用の目途が立ちましたが、問題は設置場所。たたら浜は県の所有地だったことから許可が得られず断念。横須賀市と掛け合う中で、花の国が浮上しました。復元の第一声からすでに5年が経過。1999年の秋に完成した「ゴジラ滑り台」は、全長10m、体重5トンの巨大サイズ。東宝が技術の粋を結集して建設したもので、以来、子どもたちの人気遊具として親しまれています。

精巧なつくりの背びれ。尻尾が滑り台になっている(TM & © TOHO CO., LTD.)

横須賀になぜゴジラ?

 1954年11月3日公開の東宝作品『ゴジラ』に観音崎が登場するシーンがあります。水爆実験により眠りから覚めたゴジラが東京湾に出現、観音崎に上陸するというストーリーです。この映画のシーンをヒントにして造られたのが「(初代)ゴジラ滑り台」。観音崎観光協会(当時)が観光名所に、とたたら浜に建設したものです。腹部が空洞で砂浜に通じる滑り台になっていました。周辺には釣り堀などの娯楽施設もあり、夏場を中心に賑わいを見せていたようです。

現在、この場所近くに10分1縮尺の足跡が残されています。

横須賀自然博物館の近くにある「足跡」目の前がたたら浜

【おまけ】

 花の国にあるゴジラ滑り台にちなんだ土産品「YOKOSUKAゴジラカレー」は、火を吹くゴジラを連想させる〝激辛〟。ゴジラ作品の特技監督を務めた故川北紘一氏監修によるパッケージデザインが目を引きます。ゴジラカレーは、園内のレストランでも味わうことができます。

「火を噴く辛さ」を触れ込みにした激辛カレー。〝カレーの街〟ならではの土産品

住所

神奈川県横須賀市新明町1 くりはま花の国

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公開日:2021-12-09

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