長年にわたり地方自治に功績を果たしたとして、角山雅計(かくやま まさかず)さん(70)=虹ヶ丘在住=が4月29日、春の叙勲で旭日単光章を受章した。角山さんは、1993年から虹ヶ丘団地2丁目自治会の会長、2017年からは麻生区町会連合会の会長も務めるなど、長年、自治会活動に従事。今回、その功績が認められた。区内で地方自治の功労者として受章するのは初。
叙勲は、国家や社会に対して功労のある人に勲章を授けるもので、毎年、春と秋に政府から発令される。自治会長の受章者には、通常、総務省伝達式で言い渡されるものの、今回はコロナの影響もあり、各都道府県で伝達。5月7日に麻生区役所で行われた。
角山さんは、建設会社に勤めていた40年程前に、麻生区内に転居。自治会に加入したことが地域活動のきっかけとなり、28年前から自治会長に就任した。以来、地域のイベントをはじめとした、住民同士の交流を図るなど、地域で顔の見える関係づくりに従事してきた。
長年にわたる地方自治に対する功労が認められ、2017年には総務大臣表彰を受賞。今回、春の叙勲で旭日単光章を受章した。
伝達式では、三瓶清美区長から賞状と勲章が手渡された。角山さんは「叙勲を70歳でもらえることはなかなかない。こんなに早く受章できるとは思っていなかった」と心境を語る。警察官の義父、ジャズ歌手の義兄もそれぞれ叙勲を受けているため「次はあなたの番」と言われており、受章が決まった際には家族が喜んでくれたという。
「やるからには義務感ではなく、楽しくやろうと続けてきた。町内会長になってあと2年で30年。次の方に会長職を渡せれば」と微笑む。「続けて「今後は地下鉄の延伸を後押ししていきたい。開通した際には祝賀電車に乗りたい」と今後のまちづくりについて抱負を語った。