地域活動で日々充実
○…新百合ヶ丘自治会で長年にわたって会長、同自主防災組織本部長を務め、麻生区町会連合会、麻生区自主防災組織連絡協議会で要職を歴任。川崎市アートセンター運営協議会、あさお芸術のまちコンサートの推進委員会などにも参画し、幅広い分野で地域の発展に尽力・貢献したことが受賞につながった。「多くの人たちの協力のおかげで活動できたことに感謝しています。できることがあれば無理のない範囲でやっていきたい」と笑顔で語る。
○…地域活動を始めたのは、勤めていた航空会社を定年退職してから。妻が民生児童委員などを務めていた影響もあった。「燃え尽きていない、物足りないと感じていて、地域の役に立てれば」と当時を振り返る。麻生こども文化センターでサポーターを探していることを知り参加。地域デビューを飾った。
○…現役時代は職業柄、非常時のことを常に考えていた。防災も同じ。消防署に聞いたりと独自で勉強を重ねた。「行政ができることは限界がある。そのためにも自分たちで動いていかないと」。区自主防災連絡協議会では、研修を担当し、資機材の準備、防災訓練のマッチングなどに奔走した。「多くの人が積極的に訓練に参加してくれるようになったりと反響があるのが嬉しい」と充実感を滲ませる。
○…これまでに携わった地域活動は数知れず。「少しずつ数を減らしていますけどね」と苦笑い。自宅でのDIY、テニスが趣味で、日に焼けた姿が若々しい。男性コーラスグループにも参加しており、コロナで活動を再開したばかり。「麻生区の文化活動が熱くなっていくといいですね。その中にちょっとでも携われたら」とはにかみ、第2の人生を、地域活動で謳歌する。