大磯の「虎御前」ゆかりの地を訪ねる  「虎御石」を安置する延台寺など

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歌川広重「曽我物語図会」の虎御前=国立国会図書館デジタルコレクションより

 霊石「虎御石」を安置する延台寺をはじめとして、鎌倉時代の仇討ちで知られる曽我兄弟の兄・十郎祐成と恋仲だった虎御前ゆかりの地が、大磯町に複数ある。新春の清々しい空気に包まれて虎御前の歴史散策はいかが。

虎御前とは

 虎御前は山下長者の娘。子宝に恵まれなかった夫婦が虎池弁財天に願を掛けると、小さな石を授かり、女児が生まれて虎と名づけた。石は虎女とともに大きくなり、十郎が刺客に襲われたときに身代わり石となって助けた。仇討ちを遂げた兄弟亡き後、虎御前は19歳で出家。延台寺のはじまりとなる庵を結び、兄弟の菩提を弔ったという。

 同寺にある法虎庵曽我堂では、身代わり石の「虎御石」や曽我兄弟座像、虎御前剃髪之像などを安置。境内に虎池弁財天の碑や虎御前が十郎との恋の成就を祈願したといわれる龍神、虎女供養塔、大磯宿遊女の墓なども残されている。

鴫立庵など

 鴫立庵には、落髪前の虎御前の木像を安置する法虎堂が佇む。化粧坂松並木に化粧井戸があり、虎御前が化粧をする際にこの井戸から水を汲んで使ったと伝えられている。大磯駅構内に設置している浮世絵パネルは、歌川広重作「東海道五十三次」の「大磯虎ヶ雨」。「虎が雨」は十郎が討ち死にした旧暦5月28日に降る雨をさす。虎御前の涙雨に由来する。

虎御石を安置する延台寺の法虎庵曽我堂

住所

神奈川県中郡大磯町大磯1054

問い合わせ

延台寺

公開日:2022-01-01

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