年間9万人以上がり患し、死亡者数も増え続けている乳がん。「死亡するリスクを減らすために病気への正しい知識を持って」と呼び掛けるのは鵠沼海岸に開業して30年来、乳がん検診の普及に取り組む「呉クリニック」の呉吉男院長だ。
乳がんはしこりが大きいほど命の危険性が高まる。表面に近ければ触診でも発見できるが、深い場合は難しく、しこりを感じた時にはすでに病状が進行してしまうケースが少なくない。また「しこりを作らない乳がんもあるため触診だけでは危険」(呉院長)という。
早期発見にはマンモグラフィー(乳房X線検査)と超音波検査が不可欠。同院では毎週土曜日、乳がん検診を実施(13時30分~15時30分・予約制)。人間ドックのほか、甲状腺、肝臓、糖尿病など専門外来も。