NHKで1月9日(日)から放送される大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合・日曜午後8時ほか)が神奈川県内にもたらす経済波及効果が1年で約260億円に上るとする試算を、日本銀行横浜支店が発表した。新型コロナウイルス感染症の流行による観光産業への影響は織り込まれていない。
試算にあたっては、2007年から18年までに放送された大河ドラマの主な舞台となった都道府県の、放送後の観光入込客数の増加率を参照。神奈川県は新型コロナ前の19年と比べ、宿泊宿泊客は49万人、日帰り客は394万人それぞれ増加すると推計した。
約260億円の経済効果の内訳は、県内でのサービスなどにかかる直接効果が173億円、直接効果などによる雇用者所得の増加が消費に向けられる間接効果が86億円。日銀横浜支店は「今回の試算は、コロナ禍に見舞われる県内観光産業の回復の一助となることを祈念して行った」といい、「関係者の取り組みによっては、この試算を上回る経済効果も十分に期待することができる」と話している。