自然環境保全センター(厚木市七沢)では1月24日、今春のヒノキ花粉飛散量を予測するため、県内のヒノキ林40カ所で花粉を飛散させる雄花の着花量調査結果を発表しました。今回の調査結果から、今春の花粉飛散量は、「昨年と比べると増えるものの、例年並みからやや少ない」と予想が発表されました。
平均値は下回る予想
今回の調査では、ヒノキ林40カ所の着花点数の平均値は40・7点となったそうです。この値は、昨年の34・6点を上回ったものの、過去10年間の平均43・7点を下回ったそうです。
調査は、昨年12月3日から13日までの期間に、県内森林地帯を県央・湘南部(秦野市、厚木市、伊勢原市、清川村)、県北部(相模原市緑区)、県北西部(南足柄市、松田町、山北町)、県西部(小田原市、箱根町)の4地域に区分し、合計40カ所で実施しました。調査方法は各調査箇所のヒノキ林において、見通しのよい10本を調査木とし、双眼鏡または望遠鏡等を用いて1本ごとに着花状況を観察して、6ランク区分により点数化したものです。
昨夏の降水量が影響
ヒノキは冷夏の場合、雄花の着花量は少なくなる傾向にあり、昨夏は、7〜8月の日照時間と平均気温は平年並みだったものの、降水量が平年の2倍以上と多く、スギ同様に、結果的に平均よりやや少ない雄花量となったそうです。