「認知症かな?」と思ったら
認知症を疑う症状としては
- 同じ質問を繰り返す
- 同じものを何度も購入している
- 同じ話を何度もする
- 物を盗られたと訴える
田中院長は、これらの症状がみられた場合には気軽に受診して欲しいと呼び掛けます。
大和市で認知症患者を支援
大和市医師会の認知症を担当し、大和市が主催する認知症サポーターの育成や多職種協働研修の講師を務め、市の認知症初期集中支援チームを長年、けん引してきた田中院長。地域包括支援センター運営協議会の会長も務め、大和市内の地域包括支援センターに深くかかわるほか、介護保険認定審査会の合議体長として、介護保険にも精通しています。
予約なしの受診でも、その日に認知症診断
両親のアルツハイマー病を治療し、看取った経験をもつ田中院長。患者家族の目線に立ち、予約なしで受診できる配慮と、より早く・より詳細な患者負担の少ない診断を目指し、高速処理が可能なCTを導入しています。
田中院長は「来院当日に診療と頭部CT検査を行い、認知症かどうかを診察します。介護申請、家族の対応の方法など、一つひとつ一緒に考えていきましょう」と話します。
また高血圧をはじめ糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病が認知症に与える影響についても丁寧に説明。認知症予防を図る上でとても大切なことなので、患者や家族に日常生活で発生や進行を抑えるためにできることもアドバイスしています。
認知症カフェ「やまとカフェ」でもレクチャー
認知症の方と家族を中心に専門職、ボランティアなどの市民が気軽に集い、交流する場が「やまとカフェ」です。大和市が物忘れで不安を抱える方や認知症と診断されたご本人やその家族の悩みが少しでも軽くなることを目指して開催しています。このカフェでも田中院長の知識と経験は活かされています。
- 参加費は無料なので、興味のある方は大和市人生100年推進課認知症施策推進係:電話046-260-5612までお問合せを。
大和市の認知症施策をけん引「認知症疾患医療センター」に指定
同院は2022年4月1日から国の施策で進められてきた認知症疾患医療センター(連携型・診療所型)として指定を受けました。同センターは認知症患者とその家族が住み慣れた地域で安心して生活ができるための支援の一つとして、認知症疾患における鑑別診断、地域における医療機関等の紹介、医療相談などを行う専門医療機関です。
- 神奈川県では9カ所、県央地区では地域拠点型として厚木佐藤病院が活動しており、今回連携型としてたなかクリニックが指定されました。