春の叙勲・褒章 まちの地道な活動に光 麻生区内8人が受章<千代ヶ丘町会>【2022年5月20日号】

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春の叙勲・褒章 まちの地道な活動に光 麻生区内8人が受章<千代ヶ丘町会>【2022年5月20日号】
勲章を付けた瀨藤さん(左)と高橋さん

 4月に春の叙勲・褒章が政府から発表され、麻生区から8人が受章した。5月16日に麻生区役所で伝達式が行われ、千代ヶ丘町会会長の高橋慶子さん(74)に旭日単光章、統計調査員の瀨藤幸子さん(76)に瑞宝単光章が授与された。叙勲は、国家や社会に対して功労のある人に勲章を授けるもの。

 高橋さんは1999年から同町会の会長として、地域自治に取り組み続けている。これまで麻生区町会連合会の副会長や麻生区交通安全対策協議会の会長なども歴任。

 「いざというとき、町会が地域の力になりたい」と、子どもや高齢者、障害のある人に向けた活動に力を入れてきた。災害に対する備えとして、車いすや防災用トイレ、肌着などを町会の備蓄倉庫に整備。千代ヶ丘小で行う盆踊り大会も思い出深いという。今回の受章に対し、高橋さんは「千代ヶ丘町会のみなさんに育てていただいたおかげ。心から感動を覚えています」と話した。

 瀨藤さんは、国勢調査や家計調査などで調査票をもって各家庭をまわる統計調査員として1986年から活動。30年以上にわたり精度の高い調査を行ってきたことを評価された。瀨藤さんは「長いこと統計調査員をしているが、思いがけないことで驚いている。地域のみなさんにお祝いしていただけてうれしい」と笑顔を見せた。

 自治会長や統計調査員は総務省伝達式で言い渡されるが、コロナの影響で各都道府県で伝達された。伝達式には三瓶清美麻生区長や麻生区町会連合会の役員らが出席。三瓶区長は「今年区制40年を迎えるが、受賞されたお二人のように地道に活動されてきた方々がまちをつくってきたのだと思う。今後も知見を生かして区の発展に関わってほしい」と祝辞を贈った。

 他の受賞者は次の通り(敬称略、順不同)。

【春の叙勲】▽瑞宝小綬章/上野敏光(72)元北陸農政局次長、大嶋清治(73)元中国通商産業局長、千葉光洋(71)元農林水産研修所長▽瑞宝双光章/鈴木富夫(68)元川崎市消防監【春の褒章】▽紫綬褒章/島田雅彦(61)小説家▽藍綬褒章/關山清人(59)麻生消防団分団長

川崎市町内会・自治会ページ

住所

神奈川県川崎市麻生区

公開日:2022-05-20

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