西さがみ文化フォーラムが長興山紹太寺(小田原市入生田)の文化財的な価値に注目してもらおうと12日(日)まで、おだわら市民交流センターUMECO1階の多目的コーナーで「長興山紹太寺にねむる『唐様(からよう)の書』の世界展」を開催している。
紹太寺の庭園には、江戸時代初期に日本に伝来した黄檗宗の僧が石に刻んで残した書が散在している。石に刻まれた書を同団体のメンバーらが紙に転写し会場に展示。解説を加えて、歴史的な価値を紹介している。
転写する技術を「拓本」と呼び、石を傷つけることなく汚れを落とす繊細な作業が求められる。今回、20点の拓本を採るのに約半年かかったという。同団体は「『唐様の書』と呼ばれる当時の書き方が生で伝わるのでじっくり鑑賞いただければ」としている。(問)同会事務局【電話】090・5409・3071