『NPO法人 宮前かぐやの里』だより【5】 黄桜ほころぶ『流らふ花』

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『NPO法人 宮前かぐやの里』だより【5】 黄桜ほころぶ『流らふ花』

 『むかし昔、有馬の里の池のほとりをきれいな女の子が歩いていました。桜の花が舞い散る池の水鏡に映る自分の姿に見とれていると、水面にさざ波が走って蛇が現れました。蛇がぱくぱくと花びらを食べていると思ったら、自分の影を食べていたのです。あっ、と思ったときはもう遅く、自分の姿は水鏡には映っていませんでした…とさ』。

 障害者向けグループホーム『宮前かぐやの里』の理事長、渡邉寛美さんが宮前区観光協会の広報誌『宮前の風』に書いた、有馬に伝わる影取大蛇の伝説だ。

 いよいよ桜が咲き出す今、同ホームには元日本漫画家協会名誉会長の小嶋功氏の、3枚からなる雪月花シリーズの1枚『流らふ花』が飾られている。黄桜酒造のカッパの絵で知られる同氏の『おぼろ夜』と季節の花々が、有馬に春を知らせている。「酒はやっぱり黄桜ですね」と渡邉さん。シリーズ最後の1枚は、季節に合わせて夏に本紙で伝える予定。

「宮前かぐやの里」ホームへ

住所

神奈川県川崎市宮前区南野川1-11-10

問い合わせ

NPO法人 宮前かぐやの里

電話

044-750-0831

044-750-0831

公開日:2021-09-14