突然ですが皆さん、この数字が何を表しているか分かりますか?
ヒントは、働き始めた人が○○する割合です。
◆ ◆ ◆
答えは、新規就職者が3年以内に離職する割合です。※新規学卒就職者の離職状況 令和3年厚生労働省
高卒の場合は、3人に1人が3年以内に辞めるという計算になりますね。
離職の理由は、
- 労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった
- 人間関係が良くなかった
- 仕事が自分に合わない
- 賃金の条件が良くなかった
などが挙げられます。※若年者雇用実態調査の概況 平成30年厚生労働省 (4)初めて勤務した会社をやめた主な理由
さて、これから働こうとしている皆さん
自分に合った職場を探したいですよね。ここでは、働くことに対する悩みや不安に寄り添って就労をサポートしている「県央若者サポートステーション(サポステ)」の取り組みを紹介します。ご家族や学校の先生方もぜひご一読ください。
サポステとは??
厚生労働省が委託する就労支援機関(全国177箇所に設置)で、15〜49歳までの人に職業的自立を支援する無料の公共相談窓口です。キャリアコンサルタントや精神保健福祉士が、あなたの「働きたい!」をサポートします。県央サポステの対象エリアは、厚木市・茅ケ崎市・大和市・伊勢原市・海老名市・座間市・綾瀬市・愛川町・寒川町・清川村。
<目次>
◎【高校生・学校向け】社会人の“あるある”を出前講座 次のステップをイメージしよう!
◎【復職・再就職をしたい人向け】失敗なんてへっちゃら!女流落語家らむ音さんに学ぶ強く生きる極意
◎【自分を見つめ直したい人向け】絵で自分を表現しよう!アートコミュニケーションに挑戦!
◎【まとめ】相談者に合わせて柔軟なサポート体制を整えています!まずは気軽にご相談を!
【高校生・学校向け】社会人の“あるある”を出前講座 次のステップをイメージしよう!
日本では一般的に、学校を卒業したら会社で仕事を始めます。学生から社会人へ、この変化を前に、学生のうちからどんな準備できるでしょうか。
「こうあるべき」という社会人像は、卒業間近になるとたくさん聞くかもしれません。ところがどうでしょう。働き方や仕事観はめくりめく変化しています。
県央サポステが高校生に向けて行っている出前講座では、社会人になって直面する“あるある”を紹介。実際に起こりうる場面を想定し、社会人になったつもりで自分の頭で考えます。講師からお題が出されるので、自分だったらどうするかみんなで一緒に考えましょう。状況を判断して、柔軟に対応する力を養っていくことが大切です。
高校卒業後の就労・転職を支援
県央サポステは、個人にあった就労先をハローワーク求人などから一緒に探したり、就活のお手伝いや就労後の定着支援まで幅広くサポートしたりしています。就労後、慣れないうちは、たくさん失敗をするし、怒られもします。「自分ってダメなんだ」と落ち込んでしまう人もいるでしょう。自信が回復できないときは、次の仕事を探すことが最良の選択かもしれません。
多機関連携を推進
県央サポステは様々な機関と連携して、就労をサポートしています。例えば、
家にこもりがちな人やその家族から寄せられた悩みや不安を、県央サポステが対応し、就労につなげています。
- 「出前講座を開いてほしい」「就労やひきこもりの支援で連携したい」という相談は随時受け付けています。
【復職・再就職したい人向け】失敗なんてへっちゃら!女流落語家らむ音さんに学ぶ強く生きる極意
失敗しても元気があれば、力強く立ち直ることができます。県央サポステは、日系ブラジル人の女流落語家、らむ音さんを講師に招いて「元気になるコミュニケーション講座」を開催しています。いつもパワフルならむ音さんに、元気の源をおすそ分けしてもらいませんか。
日本語・英語・ポルトガル語の3カ国語を使った落語で活躍しているらむ音さんですが、実は幼少期のころ「ポルトガル語、日本語どちらも中途半端」という“コンプレックス”を抱えていたそうです。コンプレックスを乗り越えて“強み”に変えた、彼女の力強さは見ている人を元気にしてくれます。
ポルトガル語、日本語どちらも中途半端で"コンプレックス"だった私。
しかし、今はコンプレックスではじゃなく、どちらも話せるという"強み"に変わりました。
私と似た境遇の子供たちの前で落語をしキラキラした眼差しで聞き入ってくれました☺️元気とか、勇気とか、何かお届けできていれば嬉しいです☺️ pic.twitter.com/jWXKFcJXcg— 🙆🏻♀️落語家らむ音❤️⭐️ (@ramunedeyansu) August 28, 2022
- 落語に特有の「失敗を笑いに変える」精神も、あわよくば彼女から学び取ることができるかもしれません!
対象者:15歳~49歳の無職・求職中の方
【自分を見つめ直したい人向け】絵で自分を表現しよう!アートコミュニケーションに挑戦!
アートには、無限大の力があります。自分の持っている感覚に気付く「アートコミュニケーション講座」に参加してみませんか?
自己肯定感を養うことを目的とした2日間の講座です。1日目は自己理解編、2日目はグループワーク編を行います。
- 講師は、居場所づくりのNPOボランティアをしている飯島彩音さん。ヒーリングやアート、地域の自然と人をつなぐ活動をしています。2019年には豊かな自然を求めて神奈川県山北町に移住しました。【飯島さんのFacebookページ】https://www.facebook.com/ayane.iijima
【1日目】自己理解編
ここでは、自分の感性に制限をかける必要はありません。感じたことを画用紙に思いっきり描きましょう。上手、下手は評価されません。人それぞれの、自己表現が尊重されます。
自分のペースで、感じるままに絵を描いたら次のステップに進みます。
【2日目】グループワーク編
アートを通じて自分の感覚につながったら、それを言語化して他者とのコミュニケーションに挑戦しましょう。「周りから自分の絵がどうみえているか」についてフィードバックをもらうことで、普段意識することのなかった自分の一面に気づくきっかけになるかもしれません。コミュニケーションを通じて、自己理解を一歩前に進めてみませんか。
- 「自分のことも相手のことも考えることができた」
- 「いろいろな見方、感じ方があると知った」
- 「そのままの自分で大丈夫と自信が持てた」
参加者した人の多くは、表現する楽しさや達成感を味わい、コミュニケーションを通じて自分と他者の視点の違いに気づき、スッキリした顔で帰っていきます。人との違いがむしろ尊重すべきものであることに気がつくと、道が開けて明るい気持ちになれますね。
【まとめ】相談者に合わせて柔軟なサポート体制を整えています!まずは気軽にご相談を!
さまざまな講座を紹介しましたが、興味のある講座はありましたか?県央サポステは他にも、ビジネスマナーの習得やパソコンスキルの向上、求人票の見方なんかも、講座で教えてくれます。参加したいけど、「一歩が踏み出せない」「もう少し詳しく聞きたい」など、不安や質問がある人はお気軽にご連絡ください。悩みに合わせて、専門家が就労相談や支援プログラムを組み立てながら、最適な講座を紹介してくれるかもしれません。
最新の講座スケジュールは以下のホームページからご確認ください。