大山の秋の風物詩「大山火祭薪能」が10月4日(火)と5日(水)の両日、大山阿夫利神社(目黒仁宮司・大山355)社務局の能楽殿で開催されます。主催は大山火祭薪能実行委員会・一般社団法人伊勢原市観光協会。かがり火に照らされる中で披露される能や狂言が観る人たちを幽玄の世界へと誘います。
大山能狂言は江戸元禄期に誕生し、300年以上の歴史を誇る神事芸能。戦争により一時期途絶えたが、関係者の尽力で1981(昭和56)年、大山阿夫利神社の火祭薪能として再興、現在は伊勢原市の重要文化財に指定されています。
2019年は新型コロナ感染拡大の影響で中止となり、昨年は客席を半数に減らし、感染症対策を施した中での開催となった。
今年は、「神奈川県マグカル展開促進補助金」の採択を受け、文化の継承とともに、次世代燃料車から供給した電気を使用するなど、環境に配慮した新たな取り組みとして実施します。
時間は両日ともに午後3時30分開場、4時30分開演。小雨決行、荒天の場合は中止となります。初日の演目は、能「通小町」。観世清和氏、人間国宝の山本東次郎氏ほかが出演。2日目は能「小袖曽我」を観世三郎太氏らが演じます。
また、両日ともに、大山能狂言親子教室に参加し、5月からプロの能楽師の指導を受けてきた子どもたちの練習の成果が大山の晴れ舞台で披露されます。
9月12日から電話受付
対象は中学生以上で、定員は各日600人(申込順)。感染状況により変動することもあります。全席指定で料金はS席5000円(250席)、A席3000円(350席)、解説パンフレット付き。チケットは9月12日(月)の午前9時から電話で受け付ける。
申し込みは大山火祭薪能実行委員会【電話】0463・95・2006か大山阿夫利神社社務局窓口で直接購入。