神奈川区 マップでフレイル予防へ 日常的な健康づくり促す

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神奈川区 マップでフレイル予防へ 日常的な健康づくり促す
マップを持つ区職員

 神奈川区は、満65歳以上の区民に介護予防に取り組んでもらおうと「フレイル予防アクションマップ」を作成し、10月11日より区内各所で配布を始めている。区の担当者は「日常的な健康維持に努めるきっかけにしてほしい」と期待を込める。

 フレイルとはいわゆる高齢者の虚弱を指し、筋力や心身の活力が低下し、健康障害を起こしやすい状態のこと。要介護の一歩手前ともいわれ、早めに気づいて予防することが大切という。

 区では、地域ケアプラザで定期的に行う体力測定会や、手ぬぐいを使いながら「浦島太郎」の童謡にあわせてストレッチをする「かめ亀手ぬぐぃサイズ」を昨春に考案するなど、フレイルの予防を推進してきた。

ゲーム性盛り込む

 今回のマップは今春から本格的な制作に乗り出し、健康づくりをイベントだけでなく自宅でも継続してもらえるようにと、気軽に取り組める「動く」「食べる」「口を動かす」「社会とつながる」の4項目を設定。実施を促すため、区内マップの中に120のマス目を設け、1項目の実施ごとに1マスを塗りつぶして進みゴール地点を目指すゲーム性を盛り込んだ。マップでは神奈川区役所からポートサイド公園付近へ向かって区内を一周するコースで、公園や地域ケアプラザの場所、桜やイチョウ、キャベツなどのかわいらしいイラストも添えている。

 またマス目を60個塗りつぶすと市内の地域作業所で作られた特製ポストカード、120個の達成では外出のきっかけにとオリジナル布バッグのプレゼントを先着1000人に用意している。

 「コロナ禍で引きこもりがちになり、1年後には介護が必要なくらい衰弱される方などを見てきた。健康な方だけでなく、フレイル・要介護の方にも現状を維持して頂くためにこのマップを活用して頂ければ」と区の担当者は話す。マップは、区内の地域ケアプラザや区役所などで配布しているほか、区のホームページからもダウンロードできる。問い合わせは区高齢・障害支援課【電話】045・411・7110まで。

 なお今年の1月1日時点で、区内に居住する65歳以上の高齢者は約5万3千人。25万人近い区全体の人口に対して2割を超えている。

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住所

神奈川県横浜市神奈川区

問い合わせ

神奈川区高齢・障害支援課

電話

045-411-7110

045-411-7110

公開日:2022-10-20

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