【取材レポートVol.5】横浜港で屋形船を経営する生粋のハマっ子は、地域のために防災活動に取り組んでいました

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【取材レポートVol.5】横浜港で屋形船を経営する生粋のハマっ子は、地域のために防災活動に取り組んでいました

神奈川区の浦島町では古くから漁業が行われていました。江戸時代には幕府お抱えの漁場として栄えた「子安浜」があり、今でも漁師町の風景が所々に残っています。浦島町に住み、屋形船や遊覧船を運営する(株)ピア・フォーの代表取締役・飯田佳奈子さんは、本業と並行して地域の防災活動に力をいれています。

  • 浦島町内会の防災訓練を取材しました。

屋形船が並ぶ子安浜

初期消火に向けた防災訓練

浦島町は海から近く、一戸建ての木造住宅が密集している地域。災害時には火元からの延焼や家屋の倒壊、高潮による浸水などの被害が考えられます。

町内会での防災訓練

2022年10月26日には、浦島消防出張所の消防署員を招き、防災訓練が開催されました。スタンドパイプ式初期消火器具の使用方法について消火栓を開け方から放水の仕方までを、参加者が実際に体験しながら学びました。

取材メモ:飯田さんは町内に常備されている消火器具だけでなく、消火栓の水を飲料水として使用する際の水道栓金具、非常用浄水器なども使い方を説明していました。災害時に住民が不安を感じるであろうことを予測し、危機意識よりも安心感を与えるような防災訓練を行う飯田さんの姿勢に感動しました。

「シーマンシップ」の精神、防災にも

飯田さんとケープタウン号

  • 飯田さんに防災や地域への思いを聞きました。

消防団協力事業所そして団員に

「横浜港で船を運航する事業者として、海上での消防訓練には以前から協力していましたが特に防災を意識し始めたのは、2019年9月の台風で高潮による浸水被害を受けてからです。それから浦島消防出張所の出張所長と出会い防災の知識を教わるなかで、企業として消防団協力事業所の認定を受けました。現在、私を含めて2人が消防団員として活動しています」

ピア・フォーの船上で海水をくみ地上に送る訓練の準備を行う様子

防災意識を地域へ

「海上では、安全運航や危機対応を行う技術や心構えを『シーマンシップ』と呼び、私たちはとても大切にしています。地域防災に通じる要素も多く、得た知識や技術を伝える訓練などを企画することで、一人でも多くの人に防災の意識を持ってほしいです」

生まれ育ったからこそ

「浦島町は私が生まれ育った町で、居心地がよく安心できる場所。父から会社を受け継ぎ、町の人たちと助け合いながら過ごしてきました。だからこそ、この町のためにできる防災活動を今後も継続していきたいと思っています」

取材を終えて

消防訓練の取材のときに、参加者が積極的に質問していた姿が印象に残っています。地域のために防災活動に尽力する飯田さんの思いが住民の皆さんに伝わっているからだと思います。災害の備えには知識や技術が必要であると感じました。皆さんの地域での防災活動を改めて見直す機会になることを願っています。

防災マップ、ハザードマップはこちら

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住所

神奈川県横浜市神奈川区浦島町380番地

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公開日:2022-11-25

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