年末の風物詩、NHK『紅白歌合戦』への初出場を決めた7人組ダンス・ボーカルグループ『BE:FIRST』。メンバーのSOTA(ソウタ)さんは茅ヶ崎市の出身!「#ちがすき」を運営するタウンニュース茅ヶ崎版では3年前に、SOTAさんの活躍を紹介していました。(以下、2019年8月30日号茅ヶ崎版より引用)
振付師・島雄さん 世界を席巻ダンス大会で日本人初Vに導く
米アリゾナ州で2019年8月11日まで開かれたダンス世界大会で、「KANA-BOON!ALLSTAR」が日本人グループで初めて「メガクルー部門」で優勝しました。茅ヶ崎市在住で、チームの振付を考案した島雄壮大(そうた)さん(18)の、和と洋を融合させたダンスが世界を魅了しました。
ヒップホップの五輪とも称される大会「ヒップ・ホップ・ダンス・チャンピオンシップ」には52カ国から約4千人が参加。メガクルー部門は15〜40人で演技を披露し、56チームが競い合いました。
藤沢市辻堂神台のダンス教室「Studio HANA!」(深澤きよ美代表)の「KANA-BOON!ALLSTAR」は、10〜18歳のメンバー40人が大会に出場しました。
ダンサーの島雄さんはチームの全体振付も考案。法被や笠を使って侍を想起させる動きで「和」を表現すると、スーツに早着替えして世界観を「洋」に一変させオーケストラ調に仕立て、4分間で和と洋を融合させました。終了後は拍手に包まれ、島雄さんは「自分の振付で選手に金メダルを贈ることができた」と喜びました。
島雄さんは同教室でインストラクターを務める母の影響で9歳からダンスをスタート。13歳で初めて世界に挑み6位、リベンジに燃えた14歳でも再び6位と、なぜ勝てないのか悩んだそうです。勝利へのこだわりは振付へと向かい、「コーチに『自分の振付の方がかっこいい』と主張したこともあった」と振り返ります。
師が才能を見抜き、振付師に抜擢
深澤代表は、島雄さんの才能を見抜いていました。15歳の少年を2015年の世界大会の振付師に起用すると、初めての振付で優勝。翌年も優勝し、前人未到のバーシティ部門2連覇をけん引しました。
島雄さんは「良い作品を作り続けたい」と語り、「この世界大会に限らず挑戦し活躍の幅を広げたい」と意気込んでいます。